聖書の情景

著者 :
  • 春秋社
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 5
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393323786

作品紹介・あらすじ

人間の愚かさ、切なさ、いじらしさ。人類の祖アダムやイスカリオテのユダからキリニウスまで全二六人、聖書が語る赤裸々な人間のすがたが、あなたのこころをふるわせます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ・大抵のカードで描かれているキングは同じ人物です。ハートのキングは中世のフランク王国のシャルルマーニュ、ダイヤのキングは古代ローマのガイウス・ユリウス・カイサル、クラブのキングは古代ギリシアのアレクサンドロス三世、そしてスペードのキングはイスラエルの大王ダビデです。

    ・過ちを犯した人の反省の仕方には二通りあるのです。ひとつは、自らの過ちを正しく受け取り、取り返しのつかないその過ち自体を反省する人です。自分の過ちに気が付いた人はもう同じ過ちは繰り返さないものです。しかしもうひとつは、今回の過ちはなぜバレてしまったのか、と反省する人です。この人は真実の意味で反省していませんから、同じ過ちを繰り返すのです。より巧妙に。

    ・信仰とは、下の舞台を捨て、それから離れ、上の世界に逃れることではありません。下の世界がなくなり、上の世界だけになるように努力することでもありません。信仰とは生きている間、逃れることの出来ない下の世界で、上の世界があることを確信できることです。

    ・イザヤ書40章から55章までは、それまでのイザヤ書1章から39章までを書いたイザヤとも、56章以下の部分を書いたイザヤとも違う人物が書いたと言われています。彼は、通称「第二イザヤ」と呼ばれています。イザヤ書を読んでみますと、39章までとそれ以後では、背景になっている政治的、社会的状況が明らかに違っていることがわかります。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1964年生まれ。アウクスブルク大学哲学・社会学部博士課程修了。Dr. Phil.(アウクスブルク大学)、博士(文学)(京都大学)。現在、金城学院大学人間科学部教授。著書『超越と認識』(創文社)、『十九世紀のドイツ・プロテスタンティズム』(教文館)、『ヴァイマールの聖なる政治的精神』(岩波書店)、『思想としての編集者』『神学の起源──社会における機能』(新教出版社)、Paul Tillich: Journey to Japan in 1960(Tillich Research 4、 de Gruyter: Berlin 2013)ほか、訳書にシュライアマハー『宗教について』(春秋社)、『アーレントとティリッヒ』(法政大学出版局)ほか多数。

「2014年 『ティリッヒとフランクフルト学派』 で使われていた紹介文から引用しています。」

深井智朗の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×