- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393360019
感想・レビュー・書評
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アドラー 「人生の意味の心理学」
犯罪者、自殺願望者、パラノイア、憂鬱症者など 心理療法を必要としている人を念頭に置いているが、彼らは人類の例外者ではないとした上で、彼らに どのように 人生の意味や自分の過ちを発見させるかを考察している。
臨床事例に裏付けされた人生哲学という感じなので、心理療法を必要としない人にも役に立つ。他の人間との関係性を重視しており、人生の意味を 「他者への貢献、他者への関心、他者との協同」に 見出している。
人生に 私的な意味はない。人生は 一番になること、欲しいものを手に入れること〜ではない という対比により、人生の意味は イメージしやすくなった
患者を勇気づけたり、間違いを指摘したりしながら、治療を進めていることがわかる
*ハンディキャップは、前進するための刺激である
*困難から身をひく最も徹底的な表現は自殺である
*犯罪者は人類の例外者ではない。彼らは 社会的関心という点で失敗しているにすぎない
*人生において 最大の困難に出会うのは、仲間に興味を持たない人間である
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NHK100分de名著に取り上げられたのは、この訳ではなくて、岸見一郎訳の方。こちらは既に絶版です。
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アルフレッド・アドラー、最近注目度が上がっているようですので、初めて読んでみました。
とは言っても心理学の本自体初めて読む。
難解というイメージがあったので最初は躊躇したが、
まえがき、あとがきを読んでから本編を読み始めると、
意外とスラスラ進んでいく。
訳があまりに直訳的で、これを普通に英訳すれば、
原著に簡単に戻れそうな感覚を覚える。
最初はこれに戸惑ったが、
よく考えてみると学術本でもあるので
訳者の解釈が入りづらいこのような訳は
ある意味正解ではないかと思えるようになってきた。
内容については省略しますが、
心理学初心者でも十分に理解できる内容となっています。
自分の生活を振り返ってみて、
胸が痛むこともしばしばで、大変勉強になりました。
特に小さな子どもがいる方には大変参考になると思います。
私はこれをきっかけに心理学の入門の本を
もう一冊読んでみることにしました。
おすすめです。