あなたのためなら死んでもいいわ: 自分を見失う病「共依存」

著者 :
  • 春秋社
3.95
  • (8)
  • (4)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 86
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393365410

作品紹介・あらすじ

いつも相手に尽くしてしまう。大切にしたい、大切にされたい思いが強すぎて、うまくいかない…。
共依存は、夫婦、親子、職場関係、どんな間柄でも起こりうる「自己喪失の病」。カウンセラーが長年の経験を基にその仕組みを明らかにし、とことん実践的な打開策を提示する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 物や人、あらゆるものに依存する傾向があり、治したいけど治せない、似た問題がループしてしまう方にオススメの一冊です。依存の根っこは「寂しさ」や「生きづらさ」などの負。そんな心に空いた穴を自分の外側に存在するもので心を満たそうとしているみたい。でも、そんなの出来っこなくて、空いた穴を埋めることができるのは自分だけ。物に縋って、人に頼って、最終的に何も解決しない、手に入れる前の虚無感に襲われるループを脱する手段が書かれています。

    インナーチャイルドとの対話、とても効きました。
    認知療法に近いのかな。幼い自分を見つけた時、幼稚園のお迎えいって手を繋いで帰るようなイメージを持てた。そのくらい心が温かくなった。自分で自分を育児し直そうって思えた。



    「苦しみから抜け出すためには、未完の仕事に向き合うこと。辛いけど、新しい問題のヒントになる」

    「抱えきれない荷物を持ってふんばる状態に慣れてしまっている今よりも楽になるためにその力を向けてみよう」

  • 一気に読めた。優しく厳しく書かれている。まさか作者、男だとは。

  • 共依存について、広く浅く述べられている。入門書としては適しているかもしれない。一度この分野を読んだ人にとっては少し物足りないだろう。

  • 読んでてちょっと涙ぐんでしまった。
    私のことを理解してもらえたうれしさ。私大丈夫だろうか。
    ・共依存が最も好むもの、それが孤独や孤立

  • 共依存からの脱却法を記した本
    海外翻訳ものと比べて事例が少なく文章も平易で読みやすかった。
    タイトルから浪花節的なものを感じて躊躇してしたがしっかりとした実践の本で共依存を学び脱却したい人へおすすめしたい一冊です。
    著者の他の本に内容の重複がありますが、自分はこの本がすっきりまとまってると感じました。共依存はこの一冊で十分かな。
    依存性の有無によらず生きづらさを感じる方の生活にも応用が利くスキルと思います。

  • 1.その問題を解決するのは、本来だれの責任か?
    2.私にできることは何か?
    3.私の責任は何か?

  • 共依存について分かりやすく書いてあります。
    私は恋愛においての共依存の傾向が強く読み始めましたが、それ以外の親子、職場などでの共依存についてのパターンも書いてあります。
    終盤にかけて共依存を改善していく方法が書いてありますが、分かりやすく、実践しやすいのではないかと思います。
    私もまずは書に沿ってインナーチャイルドの癒しから始めていきたいと思います。

  • わかりやすく共依存について書かれている。
    自分自身も当てはまるのではないかと思われる所もあり、考えさせられた。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1943 年生。神奈川県立精神医療センターせりがや病院・心理相談科長、( 株) アスク・ヒューマン・ケア取締役・研修相談センター所長をへて、HRI(Healing&Recovery Institute)所長。自らカウンセリングを行なうだけでなく、 多くの治療・援助者のスーパーバイザーをつとめ、 企業や官庁のメンタルヘルスに関するアドバイザーとしても活躍。主な著書に、対人援助職向けのシリーズ『仕事で燃えつきないために』『悲しみにおしつぶされないために』『依存症者を治療につなげる』(大月書店)、『あなたのためなら死んでもいいわ: 自分を見失う病「共依存」』『〈見すてられ不安〉に悩んだら』(春秋社)、訳書に『子どもの悲しみによりそう:喪失体験の適切なサポート法』『自殺、なぜ? どうして!:自殺予防、自殺企図者と自死遺族のケアのために』(大月書店)、『自分の「怒り」と向き合う本』(実務教育出版)、『高機能アルコール依存症を理解する』(星和書店)など多数。

「2019年 『こころの力を育てる言葉 366』 で使われていた紹介文から引用しています。」

水澤都加佐の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×