子どもの見ている世界: 誕生から6歳までの「子育て・親育ち」

著者 :
  • 春秋社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393373293

作品紹介・あらすじ

子どもはどのように世界をとらえているのだろう?
身体・心・言葉・個性・知能……深く多様な子どもの認知世界を紹介しながら、乳幼児期(0~6歳)の成長発達にともなう育児の悩み「困った…」や疑問「どうしてそんなことをするの?」に発達心理学の第一人者が答えます。子どもの視点を共有すれば、疑問や悩みだらけの育児が「納得」に変わり、子どもとの日々はもっと楽しくなるでしょう。英語などの早期教育に「待った」の理由や、スマホ時代の接し方まで、大人の価値観の押しつけではない真に「子どものため」の育児を考える書。

感想・レビュー・書評

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  • 子どもを一人の意思を持った人間として尊重しながら子育てをする、
    忘れてはいけないと思った。
    乳幼児期から英語学習、非認知能力について網羅していたので、勉強になった。

  • 発達心理学、認知心理学、発達心理言語学、保育学が専門の著者が、子どもの発達プロセスを解説し、周囲の大人の寄り添い方を指南する本。

    とっつきやすさが重視されたエッセイ仕立てで、一部正確な情報を読み取りにくい部分があるものの、同著者の『子育てに「もう遅い」はありません』に比べて大分体系立っていて読みやすくなっていた。
    特に1〜3章は子どもの発達を脳のネットワーク発展に伴う認知革命に交えて説明されており、背景の仕組みが提示されることによって分かりやすくなっており、面白く勉強になった。

  • 男のコと女のコの脳の仕組や成長の違いが理解できて参考に♪
    子どもの視点から描かれた世界は、想像したらなかなか楽しいものでした。
    かつての自分も、こんなふうに世界を見つめていたのかな(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)
    我が子をより愛おしく感じます。

    親は子どもを待つ、見守る、急がない、急がせない。慌ただしい毎日だけど、心に余裕を持ちたいです。

  • S図書館
    オンライン講演会きっかけ
    子育て、親育ての内容、エッセイ風
    内田氏の専門は、発達心理学、認知心理学、発達心理言語学、保育学

    《感想》
    聞いた内容とほぼ同じで流し読み

    本では明記されていなかったが話では、国から予算をもらって、東京の幼児を中心に調査及び追跡調査をしたそうだ
    教育にお金をかけなくても育て方で成長できる
    その1つが絵本で、子供にとって非常に重要
    94 絵本は本ではなく楽しいおもちゃの1つ
    97 絵本は与えるものではなく、親と子供が一緒に手を取り合って入っていく世界
    そのような絵本体験は、単に言葉や文字を覚えること以上の意味を持つ

    面白いエピソード
    兄弟の子供にかける言葉
    雨が降って自転車で遊びに行こうとする
    兄は物語型→気をつけてね、○ちゃんが怪我するとママ悲しいから
    弟は図鑑型→今日は雨だから急ブレーキをかけると道路の摩擦抵抗がなくなって こけちゃうから気をつけてね

  • 親になって1年。子どもがいる生活に慣れてきて、自分の軸や大切にしようとしていたことが、少しずつゆるくなってきていた頃に読みました。
    子どもへの関わり方やテレビなど、以前はもっと子ども目線だったのに、いつのまにか大人たちのペースにしていることもあります。
    子どもと過ごせる今の時間を大切に。
    もっと寄り添っていきたいと思いました。

  • 今まで色々な子育て本を読んできたが、基本的には書かれていることが同じで自分が良いと思う考えは間違いではなかったと認識できた。
    子どもの主体性を大事に、共感しながら子育てを楽しみたい。
    親になる人、幼児に関わる人に読んでほしい本。

  • どこかで保育園にいくより、幼稚園に行ったほうが学力が高いと耳にし、保育園しか選択肢がない我が家は子供の将来のために仕事を調節し、幼稚園に入れようか悩んでいました。
    しかしこの本を読み、子どもの学力には親の関わり方が1番重要と学び、安心すると同時にしっかり子供を一人の人として尊重して関わっていこうと思いました。
    エビデンスに基づいた説明や、事例も交えて書かれており、納得しながら読むことができました。

  • 子どもが生まれたばかり、もしくは0歳くらいの親におすすめかと思います。

    赤ちゃんがなぜ泣くのかなどを生物学的に説明してあったり、絵本が子育てにどう影響するかなど、読んでいてなるほどなと思いました。

    本を読むの保育園・幼稚園選びも大切なのだなと思います。

    ただ、赤ちゃんからの英語教育や幼稚園と保育園で頭の良さが変わるかなどの後半パートは専門的になり過ぎて少し難しいです。

    また、著者の考えかもしれませんが文章から子育てはお母さんがするものという感じが伝わってきます。

  • 医学部分館2階書架:379.9/UCH:https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410163425

  • 内容は共感出来るものが多く、第二言語の早期教育については常々疑問に思っていたので、エビデンスがあり参考になりました。
    ただ、分かりやすくするためか事例が多く、読み進めるごとに飛ばし読みしてしまった。

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著者プロフィール

IPU・環太平洋大学教授、お茶の水女子大学名誉教授、十文字学園女子大学名誉教授。学術博士。文化功労者。
専門は、発達心理学、認知科学、保育学。
著書に『発達心理学――ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『発達の心理――ことばの獲得と学び』(サイエンス社)、『子どもの見ている世界――誕生から6歳までの「子育て・親育ち」』(春秋社)、『AIに負けない子育て――ことばは子どもの未来を拓く』(ジアース教育新社など、他多数。
社会的活動に、ベネッセ「こどもちゃれんじ」の監修に立案時から31年以上携わるほか、NHK Eテレ(旧NHK教育テレビ)『おかあさんといっしょ』の番組開発、知育玩具の開発、絵本の監修など。

「2023年 『想像力 生きる力の源をさぐる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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