女らしくなく、男らしくなく、自分らしく生きる

著者 :
  • 春秋社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393436561

作品紹介・あらすじ

女だから、男だから、ではなく、本当に自分らしく生きるために、できることって、なんだろう。男社会といわれる「仏教」や「落語」の世界で、生き生きと活躍する団姫さん。仕事や夫婦関係、親子関係にいたるまで、従来の枠にとらわれない団姫さんの生き方は、まさに現代社会に求められるロールモデルでもあるだろう。

感想・レビュー・書評

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  • 尼さんであり、落語家であり、妻であり、母でもある露の団姫さん。
    女性であるが故に周囲からかけられる言葉に傷付いたりモヤっとすることってまだまだあるなぁと改めて思いました。
    団姫さんの人柄が滲み出るような明るい文体ですが、その経験談は読んでいて辛く悲しい気持ちになりました。
    男であれ女であれ、誰もが自分らしく胸を張って生きられる社会になればいいなと思うと同時に、自分でも偏見や慣習に囚われていないか、知らず知らずのうちに誰かを傷付けていないか振り返ろうと思いました。

  • 落語家で天台宗僧侶という二刀流の方のエッセイ

    男女平等、名前、良い夫婦や親子関係等とても参考になる
    仏教に救われた話も含めて、もっと突っ込んだものをいずれ書いてほしい

  • 読んでみて思ったのは、夫婦別姓における事実婚以外は、私の母が既にやっていたことばっかりなので、それほど驚く事はなかった。

    私自身、共働きで悲しい思いをしていたこともあったけど、それはせいぜい20代までで、30代になった頃からは、世の中本当に色々な家庭があるし、その家庭の中で充足しているなら問題はないと言う事。

    夫婦別姓とか、同性婚とか、世の中変動が続くけれども、私は、今のところは
    必ず夫婦別姓にしなきゃいけないと言う制度がこない限りは、
    夫婦別姓にしてもいいと思う。その場合、うちはどうするのかというと
    十年以上夫の姓で生きて来たので、多分このまま続行です。

    後はまた、女子力という考え方については概ね賛成なんだけれども、
    こういう時によく言われるのが、男性が女子力を持っていると好意的に迎えられるけれど
    女性が女子力を持っていると、なんだかよく分からない反応が来ること。
    女子力が生活力と言うんだったら、女子力を持っている女性も
    同じように遇されるべきだし
    同じく、「男子力」を持っている男性も、それは恐らく
    よく働いて勇敢だという事になるんだろうから、
    褒められてもいいと思う。
    (無論、男性が女子力を持っていても女性が男子力を持っていても
    それが社会的によく回る、人の手助けになることなら十分
    評価されるべきだ)

    こういう考え方が身についたのは、母がバリバリ働く家庭であったためだし
    私自身は、自分のペースに合わせて働くタイプであるけれど
    どっちにしろ、自分自身が幸せになれる働き方、生き方が来るために
    こういう本は増えていくのがいいと思う。
    読ませていただきありがとうございます♪

  • 選択制夫婦別姓が保守的な人たちの反対で進まない。小さい時から慣れ親しんだ姓をそのまま使用したいと考える方が多いと思うのだが。もちろん、変更したい人は変更すればいいのだが、強制には反対だ。

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著者プロフィール

1986年生まれ。落語家にして天台宗僧侶。高校卒業と同時に、落語家・露の団四郎に入門。3年の修行を経て、目下売り出し中。テレビ・寄席などに活躍。2011年、出家得度。著書、『プロの尼さん──落語家・まるこの仏道修行』(新潮新書、2013年)。

「2013年 『ぽくぽくぽく・ち〜ん 仏の知恵の薬箱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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