本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393710715
作品紹介・あらすじ
不確かな日々のなかで、私たちはいっそう「夫婦」になっていく。夫の人生に、「不意の客」が訪れた。とまどい、右往左往…。けれど、そこから、とぎすまされた毎日が始まる。介護する人、される人、年輪を重ねたすべての人に贈る、心打つ伴走の記。
感想・レビュー・書評
-
定年後は楽しく暮らそうと楽しみにしていた退職後、夫はパーキンソン病に罹患、14年に亘る闘病記だが、
病は人を苦しめ悲しませるが、夫婦の時間はそれだけではない。楽しいことも、人の心に感動することもある。辛いだけではないのだと思えてもらった。
「死に権威を与えない」、病のなかでも豊かに生きていくことができる、病と戦うというよりも深く受容していくなかで「人間にとって本当に大切なものは何か」を考え、「成熟とは何か」を一人ひとりがじっくり考えは始めたとき、社会そのものの成熟も深まっていくのでは・・との著者の言葉にうたれた。
もちろん、病院の対応や、介護制度の問題、在宅介護の大変さなど多くの問題のなげかけも、とても大切な提言がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示