ごめんね、ぼくが病気になって

  • 春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393710715

作品紹介・あらすじ

不確かな日々のなかで、私たちはいっそう「夫婦」になっていく。夫の人生に、「不意の客」が訪れた。とまどい、右往左往…。けれど、そこから、とぎすまされた毎日が始まる。介護する人、される人、年輪を重ねたすべての人に贈る、心打つ伴走の記。

感想・レビュー・書評

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  • 定年後は楽しく暮らそうと楽しみにしていた退職後、夫はパーキンソン病に罹患、14年に亘る闘病記だが、
    病は人を苦しめ悲しませるが、夫婦の時間はそれだけではない。楽しいことも、人の心に感動することもある。辛いだけではないのだと思えてもらった。
    「死に権威を与えない」、病のなかでも豊かに生きていくことができる、病と戦うというよりも深く受容していくなかで「人間にとって本当に大切なものは何か」を考え、「成熟とは何か」を一人ひとりがじっくり考えは始めたとき、社会そのものの成熟も深まっていくのでは・・との著者の言葉にうたれた。

    もちろん、病院の対応や、介護制度の問題、在宅介護の大変さなど多くの問題のなげかけも、とても大切な提言がある。

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著者プロフィール

著者:高見澤たか子
ノンフィクション作家。1936年生まれ。早稲田大学文学部卒業。著書に『ある浮世絵師の遺産 高見澤遠治おぼえ書』(東京書籍、1978年)、『金箔の港 コレクター池長孟の生涯』(筑摩書房、1989年)、『「終の住みか」のつくり方』(晶文社、2004年、のち集英社文庫)、『いい年を重ねるひとりの暮らし方』(海竜社、2014年)、『ごめんね、ぼくが病気になって』(春秋社、2009年)、『ベアテと語る「女性の幸福」と憲法』(共著、晶文社、2006年)などがある。

「2023年 『ふたりの画家、ひとつの家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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