緑衣の鬼 新装 (江戸川乱歩文庫)

著者 :
  • 春陽堂書店
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394301219

感想・レビュー・書評

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  • 江戸川乱歩がイーデン・フィルポッツの『赤毛のレドメイン家』に感銘を受けて書いた作品。貸し金庫のトリックや腹話術のトリックなど突っ込みどころは多々ありますが、乱歩の作品にしては本格的ですし、怪奇色もたっぷり。徐々に緊張感が高まる展開も相俟って引き込まれました。

  • 犯人は中盤から目星がついていたけど、最後の最後まで展開がどっちに転ぶかが分からずに、ドキドキしながら楽しめました。
    影の演出がすごく不気味で、読了後はいつもは気にもとめない自分の影がふいに笑い出すんじゃないかと気になって仕方なかった。そういえば、子供のころ乱歩の少年探偵シリーズで何の作品か忘れたけど影がニヤッと笑う描写が怖くて眠れなくなったことを思い出した。

  • 結末がどんなになるかかなり期待できたけど、真犯人発覚から終わりまでがあっさりし過ぎだと思う…。

    いつもの犯人消失があったから犯人の目星はついて、それでも最後はどんな風に片がつくだろうと思っていたのに、「読者諸君」から始まって、ものすごく気分も盛り上げてくれたのに、最後はほとんど説明だけで終わってしまって、もう少し二人の積み上げてきた悪行のためのアレコレとか、二人がどこまで強い絆で結ばれていたのかとか、あとは大江探偵作家の心情とか、もうちょっと詳しく書いてくれても良かったかなあと。

    もう一工夫あればもっともっと好きな作品になったかなー。

  • タイトルに惹かれた作品です・・・早く読みたいです。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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