幽鬼の塔,恐怖王 新装 (江戸川乱歩文庫)

著者 :
  • 春陽堂書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394301271

感想・レビュー・書評

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  • 長らく積読していたものをようやく読破。
    表紙が幽鬼の塔、他一編になっているんだけど、同時収録は恐怖王。同じ文字数なんだから、文字小さくてもイイから、幽鬼の塔、恐怖王にすればいいのに…。
    内容はどちらも乱歩節全開!
    読み終わった後、「なんじゃそりゃ?」になるという。

    幽鬼の塔
    しろうと探偵、河津三郎はボストンバッグを大事に抱えた不審な男と追って…
    というあらすじ。
    不審な男はいきなり首つり自殺をしてしまったため、ボストンバッグをゲットする三郎。
    しかし、そのために命を狙われ、汽車から川に落とされたりとなかなかハードな目にあう。
    結果、ある意味の容疑者たちを前に、すべてを忘れますというオチ。
    良いのか?
    死にかけているのに?

    恐怖王
    死んだはずの照子がゴリラ(顔の人)と婚礼をあげている。
    探偵小説家の蘭堂は照子の婚約者、鳥井青年の死の真相をにせまる。
    ちょこちょこ恐怖王を名乗る人物が、米粒、空、死体などに恐怖王と書いていく。
    タダの恐怖。
    結果、恐怖王は未亡人でしたというオチ。

    もうどっちも「なんじゃそりゃ!」
    でした。

  • 長編「幽鬼の塔」と「恐怖王」を収録。

  • 『幽鬼の塔』
    謎の男や謎の道具がどんどんページを捲くらせた。
    ただ最後が思いっきし説明口調であっっっさり終わるので、解決の辺りももう少し雰囲気が欲しかった…。

    『恐怖王』
    これもお決まりのパターンで、しかも恐怖王のやることが胸糞悪くて読んでて眉をしかめてしまった…。
    しかも最初から最後まで割と恐怖王の願った通りに事が進んでるし、なんか嫌でした。

  • 『幽鬼の搭』ですが、最後に暴露される秘密があまりにあっけない・・という理由での低い評価をよく見かけます。
    でも、このお話は、派手な秘密を解き明かすことが本筋ではなく・・
    閉塞的な空間で抱えられた秘密と、それを抱える人間の異常心理の描写が大きな魅力だと感じました。
    さすが、乱歩。
    そう思い、星5つの評価をつけさせて頂きました。

  • 基本的にこういった類の本を読まないけど、会社の後輩から是非読んで欲しいと貸し出され、初めて江戸川乱歩を読んだ。
    独特の世界観がある事は感じるが、結末のあっ気なさや、設定の緩さ、恐怖王については犯人の動機などもハッキリしない点など、ちょっとついて行けない感があった。
    推理小説なのかホラー小説なのか判らないが、ともかくも元祖という位置づけで、(評価は低いけど)それなりの満足感は感じた。

  • その他の収録作品:<br>
    恐怖王

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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