建築の旅 カタロニア近代の建築

著者 : ラケル・ラケスタ アントニ・ゴンザーレズ 入江正之

• 彰国社 (1992年4月1日発売)

作品紹介・あらすじ

バルセロナを中心にカタロニア地方に残る建築の名作173点(ガウディ12点を含む)の案内書。現地調査に基づいた最新の情報、目的地への交通機関、見学上の注意等も詳述され、まさしく建築に関心を抱く人を対象にした、建築を見るためのガイドブック。

感想・レビュー・書評

[ひなさんの感想 · 2022年6月11日]

バルセロナを中心にカタロニア地方に残る「モデルニスモ」建築の
名作173点(ガウディ12点を含む)の案内書。
スペイン近代の建築をガウディだけでなく、多数の建築家の作品を
簡潔にその建物自体の特徴だけでなく、建築家の特徴と併せて書いてあるため、
入門書としても楽しめる。
建築は専門外だが、各建物のどこが見所であるかも分かりやすいため、
各作品、写真や間取り図などが1点以上載っているのも嬉しい。
ガウディは苦手、とスペインの近代建築にすこし苦手意識があったが、
バロックやロココの再構築など過去の歴史の再構築を並べて見てみたり、
空間的、形態的表現を追求すると出てくる「経済的」な課題から
パトロンあっての建築の印象を変える建築の合理性で施主の資力に適合している
様子も見てとれて面白い。