都市伝説の正体-こんな話を聞いたことはありませんか? (祥伝社新書159) (祥伝社新書 159)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396111595

感想・レビュー・書評

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  • 都市伝説のちょっといかがわしさを孕む怖さが好きで、なんだかんだそれ系の本を読んでいる。宇佐さんの本もかつて数冊読んだ。この本はその集大成という感じで、遡ること60年代からアメリカで語られ続ける話から、2000年代のネットで流布している話まで載っている。
    「死体洗いのバイト」「遊園地の人さらい」「耳たぶから出る白い糸」「下男」「エイズメアリー」「下水道の巨大ワニ」などは有名だから聞いたことのある人も多いと思う。

    もちろん全て嘘なのだが、後からそれらをなぞるような実際の事件が発生し、さらに信憑性を与えていくという、「事実と虚偽の逆転現象」についても書かれていて、面白かった。
    特徴としては「友達の友達」が「実際に経験した話」という二つのワードが入っていると十中八九作り話なのだが、なぜかそれを信じてしまうのは、時代背景やその時々の人びとの恐怖の対象が巧みに盛り込まれているからだと思った。その証拠に派生していく話も、あまりにリアリティーがないと自然と消滅していくらしい。

  • 著者はディバンカーを自称するが、その分析は様々な都市伝説が嘘だと暴くのみで、その都市伝説の発生の背景にまで及ばないのが残念。やはり都市伝説本は元祖であるブルンヴァンの『消えるヒッチハイカー』がベストかな。

  • 都市伝説の正体、と書いてあるのでてっきりありがちな都市伝説を科学的に検証したりして実在しない伝説だと証明する本だと思って興味を持ち購入。

    しかし、実際はありがちな都市伝説がどんな話から派生したとか、アメリカではこんな話だったとかたくさんの事例が記載されているだけで全く伝説が嘘だという根拠を述べていない。
    挙句に、伝説と同じ内容の事件が起こった、など伝説が実際に起こっているのに「この伝説は事実ではありません」など意味不明な記述になっているところも。

    文章自体も稚拙で、事例を読んだだけではどんな内容の伝説だったのかがよくわからず、消化不良になるところや漢字の変換ミスさえ校正されていないところがある。
    見た後に「たくさん伝説があるんだなぁ」という感想を持つだけで全然すっきりしない一冊です。

  • 図書館で借りた本。ちょっと流行ったチェーンメールや不思議な画像やら噂話の類を少し検証してみました。という話で殆どが事実ではない。人さらいや腎臓取られたり、ダルマにされたり等々。

  • 面白いんだけど、「痛い」記述が多いのが僕にとっては痛い。もうちょっとソフトなものを期待していたのだが。

    あと誰が見ても嘘の話も多かったなあ。「え、それって実話じゃないの?」みたいなのも読みたかった。

  • 都市伝説いろいろ。
    聞いたことないのも一杯あったし、実際、嫁さんからこんな事件が起きてるみたいと聞いたことがあるのが都市伝説だったと判ったり。
    ちょっと夢に見そうなぐらいグロい話のオンパレード。
    ただ、結果カタログ的なってて、もうちょっと絞って、都市伝説になっていく変遷を深く突っ込んでくれてれば読んでみたかった。

  • あーそんな話聞いたことあるなー。
    っていう内容がたくさん。

    考察とかは別に…あまり心に残らなかったけど。。

  • (*01)
    構成としては、主に1990年代以降、流布された怪奇な噂や猟奇な話を都市伝説(*02)として紹介し、それらに流布経路や実際の事件事故との関係、都市伝説の生まれる集団心理的な土壌を著者がコメントするというものであった。
    都市伝説そのものは、聞いたことのある話もあったし、聞いたことのない噂もあって、何事かを考える参照になった。しかし、著者のコメント(*03)については、特に際立った指摘や類推もなく、物足らない内容であった。

    (*02)
    都市伝説の都市とは何か、という問いに対しても本書は答えていない。そして都市を地方や田舎やカントリーと対比するのであれば、本書で取り上げられた伝説は必ずしも都市を対象としてものではない。媒体の匿名性が都市伝説に都市が冠される理由でもないだろう。
    都市伝説の都市にはある憧憬が込められている。かつてあった伝説の地、村への憧憬がその正体ではないかとも思える。共同体が自己言及的に催していた宛先のないコミュニケーションを、都市伝説は欲しているのではないだろうか。伝説は、真偽の問題でななく、信仰の問題としてある。

    (*03)
    このコメントは書物における注釈に位置づけられるが、そもそも都市伝説とは注釈や解釈を原理としている点で、著者のコメントそのものも都市伝説の一部として看取することもできよう。本書がまとめられた2009年以降、コンピューターネットワークの世界では、SNSの普及によってチェーンメールどころか、虚実を織り交ぜた情報が頻発的に各方面で爆発している。

  • 都市伝説は、今や世界同時に流布される

  •  これと言って新しいことが書かれているわけではなくだからと言って一つのことを掘り下げているわけではない。

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著者プロフィール

宇佐和通(ウサ ワツウ)
1962年、東京都生まれ。東京国際大学卒業後、南オレゴン大学にてビジネスコース修了。商社、通信社勤務を経て、翻訳家・ノンフィクション作家に転身。
著書に『あなたの隣の怖い噂』(学研)、『THE 都市伝説』(新紀元社)、『都市伝説の真実』、『都市伝説の正体』(ともに祥伝社)、翻訳書に『エンジェル・アストロロジー』(JMAアソシエイツ)、『ロスト・シンボルの秘密がわかる33の鍵』(ソフトバンククリエイティブ)、『死刑囚 最後の晩餐』(筑摩書房)、『デムーリン・ブラザーズの華麗なる秘密結社グッズカタログ』(ヒカルランド)などがある。

「2023年 『陰謀論時代の闇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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