なぜ九〇%の人が家づくりに失敗するのか? (祥伝社新書194) (祥伝社新書 194)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396111946

感想・レビュー・書評

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  • あおられるうぅ。

  • タイトルの答えは、ホームインスペクターに頼まないから、である。しかし、本書があげるメーカーの施工ミスが事実としても、それがどの程度の頻度であるかのデータがない。そのため、インスペクションの費用対効果がよく分からない。

  • こちらも、ホームインスペクターが書かれた本。

    契約前の注意点というよりも、実際の現場の手抜き事例の記述が多い。目を通してよかったと思える本。

    ともかく手抜きされないよう、もしくはされたときに即座に指摘できるよう、あらかじめ知識を頭に入れておくのは必要だと思う。

  • 新築の一軒家を設計したり、建売住宅(新築・中古)を買う時に参考となる情報が掲載されている本です。
    私は妻と合意して(多分)、13年ほど前に中古のマンションを購入しました。

    そうして良かった点は、1)建物で問題が生じた場合には、理事会を通じて管理会社に団体の意見として申し入れができる、2)修繕計画および積立がすでに実施されていて(積立金は前の所有者から引き継げる)長く住むことができる点です。

    この本では、それらを自分の目で実施したりするときにに役立つ本であると思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・営業マンがラフプランを作成するために予算を聞いてきた場合は、予算総額の8割程度を言うべき(p31)

    ・ラフプランが提出された段階で、基準法や条例に合致しているかどうかを、顧客側で営業マンに念押しする必要がある(p33)

    ・営業マンは契約が終了すると一息ついた気持になる、その後は、設計担当者、工事担当者となり、引き渡し後は、カスタム担当者になる(p41)

    ・住宅の契約行為は、売買契約ではなく建築請負契約なので、仮契約という行為は存在しない、仮契約を了解することは「建築請負契約書」にサインすることになる(p49)

    ・デザイナーズハウスの軒がないデザインは、雨が入り込む可能性が高いということ(p74)

    ・火災に関しては、家が木造か鉄製かということよりも、外装材や石膏ボードを正しく施工できているかが重要(p84)

    ・建売住宅を購入する場合は、必ず「完了検査済証」があるかを確認する必要がある、ない場合はその後の増改築の申請時に「既存不適格」となる可能性あり(p114)

    ・コンクリートは圧縮力に強く、鉄筋は引っ張り力に強いので、両方の力に抵抗できる材料として「鉄筋コンクリート」が採用されている(p118)

    ・一般的な住宅では10年目で200万円前後の修繕費がかかると考えておけば、その後の建物の寿命は大幅に延びていく(p161)

    ・現地を確認する場合には、必ず営業マン抜きで最寄駅から徒歩またはバスで現地までのルートを確認すべき、平日・祝祭日、時間も変えたほうが良い(p170)

    ・キャッチコピーでみられる「原価」とは、発注者すなわち建築主に提示する価格のことで、ハウスメーカが仕入れる原価(社外秘であり絶対に公開しない)ではない(p214)

    ・坪単価xx円という場合は、建築費はどこまで、面積は法床か、施工床かを確認する必要がある(p218)

    2011/6/5作成

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    [ 参考となる書評 ]

  • 主に戸建をこれから建てようと考えている人には一読の価値がある本。
    設計プランから竣工・アフターフォローまで、建築業界の裏をよく知っている一級建築士の著者が、欠陥住宅が出来てしまう理由を建築の観点からまたは業界の体質から、具体例とともに紹介している。

    本書で繰り返し言われるのは、現場責任者の重要性である。
    しかし、住宅メーカーなどでは、まず、我々一般消費者とコンタクトするのは、営業マンであり、我々はその営業マンの人柄がよさそうだからなどという理由で、その営業マンのいるハウスメーカーに発注してしまったりするが、一番肝心な現場責任者というのは、そのあとにでてくるのである。
    すなわち、私たちは現場責任者を選ぶ機会を与えられていないのである。もちろん、選択の機会を与えられても、一見してその能力の有無を判断することも不可能であるから、著者のような第三者を入れて監理またはインスペクションしてもらうといのも一考であろう。

  • 注文住宅のチェックポイントを知っておくには良い本である。ただしハウスメーカー(特に営業社員)に求めていることは、全く実態にあっていないと思う。
    著者の意図していないことかもしれないが、日本伝統の職人を中心とした在来工法が善で、ハウスメーカーは利益のみを追求する悪としか文面では読み取れない。だがツーバイフォーやコンクリートなど、商品の幅を増やしてきたのはハウスメーカー抜きではあり得ないし、一定の品質の確保も企業だからできたこと。柱が不要になったことにより、間取りがより自由に設計できるようになったのも大きな変化である。営業担当や工事監理担当のミスばかり著者は書き立てるが、現実的には職人の手抜きによる問題の方が圧倒的に多い。
    ハナから疑ってかかるような姿勢では施主とメーカーの信頼関係など築ける筈もなく、割り引いて読んだ方が良い。しかし施主が素人なのも事実であり、著者の職業のように第三者にチェックが入る仕組みはぜひ活用すべき。あとはメーカー寄りでも、消費者寄りでもない視点を持ったチェック者の育成が重要と思う。

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