明治を作った密航者たち (祥伝社新書)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396114558

感想・レビュー・書評

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  • 有り 210.5/ク/15 棚:4

  • 有名無名、大小問わず諸藩は幕末に行動していたんです
    上海・英国等の異国の地で呉越同舟!
    不思議です

  • 明治時代が始まる前後に国禁を破って外国へ旅立った男たちを振り返る。「男たち」って……残念ながら出てくるのは男ばかり。しょうがないけど物事が拓かれるとき優先的に、表舞台に立てるのは男たちなんだなあ。
    鎖国とかいっているけど、薩長とか西方のくには世界に目を開いていたんだなあ。いや、いまのように日本という国という意識でもなかったんだろうなあ。薩摩や長州が自分たちの世界で、江戸もオランダも中国も米英も異国という意識では大して変わらなかったのかも。こんなふうに考えると面白い。

  • 筆者は純然たる歴史学者ではないので、平易で読みやすくてよかったけれども、コアは歴史ファンから見ると一寸ものたりないかな~と思ったり。

    昨今の五代友厚ブームの影響で出版された本なのかもしれないけど、私的には長州ファイブ>薩摩の英国密留学 なので・・伊藤と井上の交情の話とか面白かったですww

    あと、長崎の大浦お慶さんの話なんかは興味深く拝読しましたねえ。お慶さんといやぁ司馬先生の『竜馬がゆく』でまるっきり漫画みたいな人物像でしたからw
    等身大の大浦お慶さんを本書にて垣間見ることができました。

    それから、上海視察の際、土佐藩の谷干城が後藤象二郎にだまされて、真っ赤な袴を履かされた件はすごい面白いと思ったw

  • 本書では、「長州ファイブ」、「薩摩ステューデント」、更に新島襄のような“有名”と見受けられる事例の他、ロシアで“ヤマトフ”を名乗り、露和辞典を編纂することに力を貸したという橘耕斎や、サッポロビールの前身となる会社でビール醸造に携わった中川清兵衛というような、「ややマイナー?」な人達の話題も取り上げている…

    本書は、興味尽きない史上の挿話を集めているものであるが、他方に「“内向き”な人が圧倒的多数ではないか?」という最近の傾向の中、「昔はこういう人達も在った…」ということを説いてみるという感じに纏まっている…

    本書は、気軽に向き合えて、なかなかに興味深い内容を含んでいる。お薦めだ!!

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