近衛文麿と日米開戦――内閣書記官長が残した『敗戦日本の内側』 (祥伝社新書)
- 祥伝社 (2019年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396115906
作品紹介・あらすじ
昭和史の貴重な記録を読み解く
日本が太平洋戦争に突入していく重要な時期に国政を担った、第二次・第三次近衛文麿内閣。その内閣書記官長を務めた富田健治によって、戦後に書かれたのが『敗戦日本の内側――近衛公の思い出』である。そこには、近衛らが緊迫する国内外の情勢にいかに対応したかが、当事者しか知りえない舞台裏と共に、息づかいまで感じられる筆致で綴られている。解説は、昭和史研究の第一人者である川田稔名古屋大学名誉教授。会話などからも歴史的価値を見出し、読み解いていく。はたして、日米開戦は不可避だったのか、それとも――。
・はじめに――『敗戦日本の内側』の史料価値(川田稔)
・解説(川田稔)
・敗戦日本の内側――近衛公の思い出(富田健治)
・おわりに――家族から見た富田健治(富田重夫)
感想・レビュー・書評
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近衛文麿と日米開戦 川田稔編 祥伝社
具体的な歴史資料に基づく
揺れ動く肌感のある日米開戦前後について
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近衛文麿とルーズベルトが会談してたら?
ドイツがソ連に攻め込まなかったら?
外相が松岡じゃなかったら?
そんな事を考えながら読んだ。 -
東2法経図・6F開架:210.75A/Ka92k//K
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大変重要な本。太平洋戦争に至る過程が、内閣書記官長という当事者しか分からない内情によって明らかにされている。当事者であるが故の自己弁護や人物評の偏りはあるかもしれないが、それを差し引いても余りあるリアリティ。