幻の戦争マンガ (祥伝社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396116637

作品紹介・あらすじ

マンガ家たちは、戦争の何を描いたのか
本書は、1970年代と2000年代に発表され、埋もれていた戦争マンガの作品集である。
具体的には、矢口高雄のデビューまもない頃の「燃えよ番外兵」(原作・小池一夫)、
バロン吉元の初期の傑作「黒い隼」など、5作品。いずれも太平洋戦争を扱っている。
ウクライナにおいて戦争が進行中の今こそ、戦争とは何か、
戦争は人間や社会にどのような影響をもたらすのか、を考えるべきではないだろうか。
そして、もし自分が戦争に巻き込まれたらどうなるか――。
そんな緊張感を持って読んでほしい。
『我が国はもう戦争なんてするはずがない』と思い込んでいるかもしれないが、いつ何がどうなるか、
先のことはわからない」(里中満智子「解説」)のだから。

感想・レビュー・書評

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  • マンガだから、語れることがあります。

  • 戦争漫画って読むべき。残酷だとかで排除するものではないと思う。実際にはもっと残酷なんだし、こんなこともう二度と起こしちゃいけないんだし。

  • かんとう敢闘 空の棺桶屋 五機の黒い隼 英霊の妻 ぐんか軍靴を作る工場 しんこく神国「日本」は大東亜の恒久平和の為に聖戦をしていた 銃後(15)の春 やがてB29のまわりに蝿のような戦闘機が舞い飛びはじめ 情事の覗き見 殊勲甲の大手柄 典獄(看守長) エンタ(煙草) 啞おし 屠殺屋 猛獣処分の模範を見せるべし 都が催した処分した猛獣を葬う動物慰霊祭 トンキーは絶食30日目に死んだ 虎は千里の道も帰ってくる 社会の隅の暗い欲望から強かな生き方まで様々だ

  • ダ・ヴィンチ202211掲載 評者:土田みき(書評家)

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著者プロフィール

矢口高雄

昭和14年、秋田県雄勝郡西成瀬村(現・横手市)生まれ。高校卒業後、12年間の銀行員生活を経て、30歳で上京し、釣りをテーマにした「鮎」で漫画家デビュー。昭和49年、『釣りキチ三平』『幻の怪蛇バチヘビ』により講談社出版文化賞(児童まんが部門)を受賞。51年、『マタギ』により第5回日本漫画家協会賞大賞を受賞。主な作品に『おらが村』『ふるさと』『平成版釣りキチ三平』、またエッセイ集に『ボクの学校は山と川』『ボクの先生は山と川』など多数。平成7年、秋田県に矢口高雄全作品の原画を収蔵した横手市増田まんが美術館が開館される。令和2年11月死去。

「2021年 『ワイド版 マンガ日本の古典25 奥の細道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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