疲れない体をつくる「和」の身体作法 能に学ぶ深層筋エクササイズ (祥伝社黄金文庫)
- 祥伝社 (2011年6月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396315450
感想・レビュー・書評
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能の身体操作法と、哲学とが分かりやすく紹介される。80歳を越えても能楽師は現役でいられる。
表層筋ではなく深層筋を鍛えること、年齢を重ねてもしゃんとしていられるとのこと。
まだまだ知らない世界と、身体操作の方法があることを知り、まだまだこれから鍛えられるし、現役でいられることを知る。
ロルフィングも含めて、和の身体操作法も学んでいきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本のこころを踏まえたうえで、
解剖学的な解説が配されており、
立体的理解ができたと思います。
「風姿花伝」や「易経」などの
原典にあたってみたくなりました。 -
能楽師の体について。
確かに言われてみれば、現役でいる人達の年齢は
結構なものがあります。
滑らかに、緩やかに。
そんな動きは結構筋力を使うのだな、と。
前半はそんな話盛りだくさんで、後ろになると
こういう動き、というのが入ってきます。
やっていれば、筋力が強化されて
すすっと動ける体を手に入れられる、やも? -
能を舞ったり、謡ったりすることで、自然に自分自身の陰陽が整っていき、そしてそれが天文にもつながる、そのように能がつくられている、ということだけは覚えておいてください。
腕の動きの大部分を決めてしまうのは、この肩胛骨の状態です。肩胛骨こそまさに肩関節のキー・ストーンだということができるでしょう。
親指と人差し指 体の柔軟性
小指薬指 運動に大切な指
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2015/9/20図書館から借りた。
『日本の弓術』(オイゲン・ヘリゲル述/岩波文庫)のなかの阿波研造から和弓を学ぶときの話を例えもして、身体の使い方を説明している。 -
正直難しくて、やれるようになるまでかなり鍛錬がいりそう。
能の動きを解説してインナーマッスルとか普段使っていない筋肉を使うことによる動きの本。
陰陽や、ロルフィングなど。 -
著者は能楽師で「ロルファー」とのこと。
ロルフィングというのは、本書で初めて知った。
アメリカで生まれたボディ・ワーク(身体をいたわる技法)。
この本では身体の深層にある筋肉の凝りをとって、調整することが説かれていた。
読みながら、自分の体幹を意識するようになった。
そうしたら、たしかに、自分は骨盤が前傾していて、その結果、腿の前側の筋肉が常に緊張している状態であることに気づいた。
本書では「筋肉の癒着」をほぐしたり、緊張をゆるめたりする具体的なメソッドが書かれていた。
それが能の動きと通じるものがあるという話でもあった。
ただ、なかなか身体技法というのは、本を読んだだけでは実践できるようにはならないわけで・・・。
その辺り、かえってフラストレーションがたまってしまったかも。 -
面白い内容でした。世阿弥の教えである「体(たい)」と「用(ゆう)」を解剖学的な見地から落とし込み、人間の身体の陰陽を表層筋と深層筋の関係で説明しています。エクササイズも掲載されていますが、能という伝統芸能と絡めているアプローチが面白いです。あまり難しい内容でもないと思います。「上虚下実」や「体心捨力」という能で使われる言葉もイメージをつかむのにインパクトのあるものだと思いますし、それらの言葉がきちんと説明されているので理解が深まります。