- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396316952
感想・レビュー・書評
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およめにいってしる、はじめてのこと、あれやこれや。
日本人のオリジナル宗教なのに知らないことがたくさんあるのだ。
鳥居の奥の暴露本、暴くは外来のお嫁様。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「神社」って、街角にあるし、観光でも行くのに、知ってるようで全然知らない…。そんなことを思ううち、松江の神社巡り旅に一緒に行った友だちが貸してくれた本。
10年以上前に、ソニプラのフリ―ペーパーに連載していた犬の話を楽しみに読んでいた。今回貸してもらって既視感があったので調べたら同じ著者だった。
心に残ったところは以下。
おみくじで吉が出たり、凶が出たりして一喜一憂するけれど、この場合の「凶」というのは絶対悪ではない と書いてあった。「凶」には「まがり」という意味もあると知って、曲がっているのなら、正せばいいのだと腑に落ちた。
神さまに「今の状態は正しくないよ。人の道に(?)曲がっているから正しなさい」といいう意味だとすれば、正せば吉に転じるということ。怖くないと思えた。
巻末に用語辞典がついていて、それもおもしろい。
「神饌(しんせん)」とは、神さまにお供えする食べものの意味だが、その項に「神道が神饌にこだわるのは、日本人は神の中に祖先を見ているからではないか」とあった。だから一緒に飲み食いして和みたいのでは? と書いてあって涙が出そうになった。ここでは、豊作っぷりを祖先に見てもらいたいのでは? ともあったが、これすなわち、「そういうお供えができる私たちを見てもらいたい」ということにも通じるかも。言いようのない感銘を受けた。 -
神社にお参りするときの作法とかではなく、神社で働く人の日常がわかる本。当たり前のことだけど、そこで働く人々もそれぞれ普通の人なんだなあと改めて。印象的だったのは、時間のスケールが違うところ。ごくふつうに忙しく働きながら、世界の終わりまで視野に入れた話がふっと入ってくるところが、やっぱり神道も宗教なんだなと感じました。