- Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396335052
感想・レビュー・書評
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最初お煎餅を食べながら読んでいたけど
この濃厚な調書を読んでいるうちに
なんだか申し訳なくなってきて
背筋のばして最後まで読ませてもらいました。
大切な命を落とし
真相解らずってのも、、、
下山さん無念ですよね。 -
足掛け4ヶ月半をかけてやっと読了。
ほかの下山事件ものの情報ソースを担っている本。他の本ではあっさりと書いてある枕木に付着した血痕をルミノール反応を使って検出していく過程は、非常に興味深い。
昭和40年代に書かれた本当は思えない生々しさがある。 -
まだアメリカの占領下のS29年の日本.共産主義が台頭するなか,国鉄職員を10万人単位で解雇することを決めた翌日(?),国鉄総裁の下山定則氏が常磐線の線路上で轢死体で発見された.他殺か自殺か?→生活反応のない創部,現場まで続いた血液の痕など,自殺でないことを示す客観的証拠では自殺説に勝る.自殺説の唯一の根拠は,下山氏らしい男が現場付近を歩いていたり,旅館で休んでいたり,そういう目撃証言のみ.
→しかしそんなのは,小説『砂の器』にもあるように,替え玉が演じれば済むこと.(たぶん松本清張も『砂の器』にはこの事件をヒントにしたのだろう(か?))
→自分の野次馬的な投票ならまよわず『他殺』だ.
そして自分がおどろくのは,この時代は①そうとう左傾化してたのだなぁ,②米軍にはなにも口答えできなかったんだなぁ,ということです. -
著者は朝日の記者の人。
下山事件関係で、今読んだ中ではかなり面白く読めたほう。
こういう記者(警察関係以外)の書いた本っていうのは証拠としてどうかと考える人も結構いるようだけど(特に下山事件検証のサイトとか)。事件に興味のある人には面白いと思われる。