幕末 維新の暗号(上) 群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか (祥伝社文庫)
- 祥伝社 (2011年6月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396336653
感想・レビュー・書評
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著者の本は「石の扉―フリーメーソンで読みとく歴史―」に次いで2冊目。「龍馬の黒幕」の続編の様なので、先に龍馬読めばよかったかな。何れにしても、幕末にフリーメーソンが暗躍した、というコンセプトのようだ。かなりこじつけ的な部分が多いが、アーネスト・サトウがエージェント、勝海舟が幕府に身を置きながら革命勢力や英米に通じたスパイだった、藩校はエージェント養成機関だった等、なるほど、もしかしてそうだったのかも、という点もあって引き込まれる。下巻が楽しみ。
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歴史小説家の元に届いた一枚の写真「フルベッキ写真」の謎を追う。
一時幕末にはまり、あの時代の本をむさぼるように読んだけれども、その時の知識は遥か遠く・・・。その為すごーく集中して読んでないとなんのことやらさっぱり。時代背景をしっかり頭に叩き込んでおかないと楽しめない。誰がしゃべったのかが私にはわかりにくい部分もあり読みづらく感じてしまった。藩士の比較写真もたくさん載ってるのだけど、イマイチ「似てるの・・?」という部分が多く期待してた分なんだか肩すかし。 -
幕末から明治維新に関わった志士たちが一堂に集って写真におさまっているといわれる、通称、フルベッキ写真。この謎に攻める小説家という設定の小説。その事実を知られたくない人々が暗躍して、危険な目にあいながら、真実を求める。歴史のもしも?を考えてみるロマンを掻き立てて面白い。
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2014.1.3-2014.1.3
鞆の浦對潮樓に紹介が貼られてゐたので、福山の本屋で買つてみた。あくまで小説。 -
☆3.8
歴史小説家・望月の元に持ち込まれた、幕末の志士が揃った「フルベッキ写真」。その真贋を求め、各地を巡る望月は奈良県吉野で南北朝の謎、佐賀で「佐賀の乱」に隠されたものに気づく。しかし彼の邪魔をしようとする集団が現れて..
正直、私は歴史に詳しくないし、南北朝とか言われても「あー、そんなの習ったかも...」くらいなので、個人名とか出て来てもあまりピンとこない。けと、物語としてはスリルがあって面白い。こういう歴史を題材にしたミステリーって、どこまで本当なのかな。
下巻が気になる! -
フルベッキ群像写真という一枚の写真に隠された真実とは!!
最初に紹介をされた時にはフィクションかと思い、読み始めましたので、小説として物語が進む中で、本当のことか想像のことなのか、ストーリー上の設定のものなのか混乱してしまいましたが、非常に詳しく調査された結果を小説という形でまとめられた作品であるというように自分自身が理解(認識)した後は、一気読みでした。(上下巻共)
学生時代は戦争の事を考えることが嫌だという理由で近代の歴史にあまり関心が持てなかったのですが、司馬遼太郎著の『竜馬がゆく』に触れてから、幕末以降の歴史小説を読み漁るようになり、随分と情報量はましたと思っていました…
まだまだ全然でしたね。
またフルベッキ群像写真については実は世に広く知られているようですし、その裏に隠された真実についても、色々と物議を醸している模様。
そういう意味ではこの本をフックに自分が知らない幕末の歴史についてや、フリーメーソンについて等、関心の分野が拡がったのはラッキーな事かも。そういう出会い(いい意味でも悪い意味でも)があるのが、読書のいいところだなぁと改めて思いました。
あと、めっちゃ個人的ですが、自分と同姓の歴史上の人物というのがいなかったのですが、今回佐賀藩の方の中にいらっしゃいましたので、自分のルーツともしかするとなにか関係があるのかというのもと、胸踊るような感じも。
仕事でも九州北部に足繁く通っているので、このタイミングでのこの本との出会いはサイコーでしたね。 -
歴史ミステリー、大好きです。
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歴史解釈は様々。しかし面白かった。時代背景など調べたいと思ったし、もう一度読みたい。
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巻頭のフルベッキ写真に惹かれ衝動買い。
幕末の志士が一堂に会した「常識」では考えられない写真。
ではその「常識」自体、そもそも本当に正しいのか?というところ
から話が始まる。
歴史は勝者が作っていくものであり、現在私たちが認識
している歴史が本当に事実なのかは、当事者に聞く術が
ない今、証明のしようがない。
だからこの本のようなもしかしたら○○だったのではないか?
的な物語は非常に面白く感じる。上巻はフルベッキ写真を巡る
謎が読者に提示され維新における自分の認識が??となる。
いよいよ下巻。どうやって落とし込まれていくのか楽しみ。