ネスト・ハンター 憑依作家 雨宮縁 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 234
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396347062

作品紹介・あらすじ

「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ著者の、真骨頂第2弾!
警察も役所も守れない、シングルマザーと幼子を狙う邪悪を炙り出せ。

憑依作家・雨宮縁のデビュー版元の女性事務員が幼子と無理心中を起こした。縁の担当編集者・真壁は、生前の言葉が頭から離れなかった。「最近、息子がパパと遊んでいるようなの」 モラハラ離婚の直後だけに、真壁は彼女の凶行とは信じられなかった。一方、縁はシングルマザーによる無理心中に殺人の匂いを嗅ぎ――
人間の本性を抉るクライム・ミステリーの真骨頂!

感想・レビュー・書評

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  • 父親になりたいという願望が恐ろしい欲望になり、シングルマザーを、狙い家族になろうとする犯人。動機が恐ろしく読んでいても腹立つくらい不条理に命を奪っていく犯人。今回も縁の変幻自在なキャラクターをが登場し、テンポ良く読みやすかった。あと縁が追っている大きな敵についても登場し、次回作に期待です!

  • 崩壊した家庭から逃れて幸せに暮らそうとしているシングルマザーの家庭に入り込んで、その家族に成りすます犯人。

    その犯人を追う縁たち。
    これは小説だから楽しめることなんですが、同じような犯罪も行われていますね。
    しかし、この作品だけが見つからなくて、ようやく見つかって一気読み。

    面白かったです♪

  • 内藤了『ネスト・ハンター 憑依作家 雨宮縁』祥伝社文庫。

    小説の主人公に成りきるというよりも、主人公が憑依したかのように姿形まで変えて小説を書き上げるという特異な手法を持つ謎多き作家・雨宮縁の推理を描くシリーズの第2弾。

    見ず知らずの男が夫を名乗って母子家庭に入り込み、母子共々を刺殺する奇怪な事件。10年前から同様の事件が4件も発生し、正体不明の作家・雨宮縁は事件の黒幕を追い続けていたという予想もしなかった驚愕の展開が……どうやらシリーズ作品というよりも連作長編小説のようである。

    真壁が務める出版社に働くシングルマザーの女性事務員が息子と共に無理心中を図る。編集者の真壁は雨宮縁と共に現場に駆け付ける。雨宮縁は現場の状況から無理心中ではなく、第三者による殺人を疑う。

    本体価格660円
    ★★★★

  • スプラッターではないけど、心理的な猟奇殺人という感じ。クリミナルマインドで描かれるような犯罪形態だけど、日本の環境を舞台にすることで、より陰湿な感じになっています。
    いろいろな謎をはらみつつ進むシリーズですが、長いシリーズにはならない予感もありますね。

  • 憑依作家 雨宮縁シリーズ 第2弾
    このシリーズは、ちょっと嫌かも?と思っていたのですが
    前作のスマイル・ハンター(微笑みを狩るもの)は序章だった!

    今回登場するネスト・ハンター(巣を狩るもの)から、
    その背後に共通して存在する者の関与が明かされる。
    そしてそれらハンターを狩るハンターが始動する。

    あ!動き出した! 急にドキドキしてきました。

    竹田刑事! 出ましたねぇ~
    堀北恵平シリーズで新人の平野刑事と組んでいた刑事です。
    恵平の事も認めてくれた怖いけど頼りになる人ですよね。

    続きが気になります!

  • 二冊目にして作品の骨格が見えた・・・憑依作家が抱えている謎は兎も角、戦う相手・ラスボスを追い詰めつつ次々と異常犯罪が猟奇的?サイコパスな事件を解決していく段取りだろう(知らんけど)本作品のネストとは巣の事で、巣を求めた(ハンター)が、次々とパパを名乗り母子家庭を毒牙にかける怪奇事件・・・事件とさえ認識されないため、10年前を含め4件のラシキ事件を憑依作家の雨宮縁が突き止める
    憑依作家の背景・動機は不明なれど、この危険な敵を追い続けるために、作品に合わせてキャラを変えて(変装までして)いたのがこの憑依という不可思議なキャラを演じた動機と分かり、一作目でキャラ付けがウザいと思っていた自分をなだめられた(´・ω・`)

  • 今度は奪うがキーワードなんですね
    また絶妙に気持ち悪い犯人と、怪しい斑目機関みたいな組織まで出して、面白いですよ

  • 殺人犯の動機と手口が意外で好き。
    前作もだが、今作もまた犯人が気色悪い!よくぞこんなに不快な欲求を持つ犯人を作れるなあ、感心してしまう。
    作家の雨宮さんと、真壁さんが追う、大きく長い謎が顔を出してきた。一筋縄ではいかなそうな相手。先が楽しみ。

  • おもてうらやら日奈子の直後に読めたら、結構楽しめた気がするけど、並行して事故物件を読んでるせいか、恐怖感がほとんどなくて物足りない。
    でも、色々な伏線があって、今後どうなるか期待。

  • 闇が深い!縁先生、どこに行き着くんだろう。
    ハンターシリーズ続き気になります。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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