相続人はいっしょに暮らしてください(祥伝社文庫さ23-1) (祥伝社文庫 さ 23-1)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396348441

作品紹介・あらすじ

遺産を受け取る〝ささいな〟条件とは?

突然ふってわいた祖母の遺産相続に戸惑う佳恵。
バラバラだった家族に遺されたのは、
簡単には受け取れないものだった——。

『殺した夫が帰ってきました』の著者が描く、期限付き家族の物語。

高三の夏、一人暮らしの佳恵に、突然、祖母・雅子の相続話が舞い込んだ。既に他界した母に代わって相続することになったのは、現金と猫。しかも受け取るには、他の相続人と暮らすことが条件だという。そこには借金まみれの義理の伯母・利沙子、女装姿の叔父・幸太郎、そして遺言執行人で雅子のハトコ・環がいた。訳アリの四人と猫一匹が厄介な相続に奮闘する疑似家族ドラマ。

感想・レビュー・書評

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  • 突然の相続話に巻き込まれた女子高生と、同じく集められた人達が。
    相続の条件の共同生活。そこでの出来事に右往左往しながらも絆を深める物語。
    集められた同居人は一癖も二癖もある面々で…。
    様々な問題に直面し苦悩し反発しながらも絆を深めていく。
    その中で相続側の祖母の想い。
    序盤は少し心が痛む場面は多かったけど。
    読了後は温かい気持ちになりました。
    今後の彼女達が楽しみにさせてくれる。そんな作品でした。

  • 本屋さんで表紙に惹かれて思わず購入
    「殺した夫が帰ってきました」の作家さんの作品だった

    母と死別
    父はお金にだらしがなく居場所も分からない
    高校生の佳恵は1人暮らし
    佳恵の前に母の代わりに祖母の遺産相続する話が舞い込む
    相続は猫と現金
    相続の条件は他の相続人と暮らすこと
    借金まみれの義理の伯母の利紗子
    女装姿の叔父の幸太郎
    祖母のハトコの環
    訳あり4人と1匹の相続に奮闘する疑似家族ドラマ

    祖母がなぜその物を相続人に残したのか
    理由が明らかになった時に
    祖母の本当の思いや愛が私達読者にも伝わる

    この登場人物達は不器用
    だからこそ人間らしい
    虚勢を張っているけれど本当は寂しがりや
    でも愛をたくさん求めている人達

  • ストーリーや舞台設定はとても良くて映画になりそう。

  • どうしようもない父親をもつ女子高生が遺産相続に巻き込まれ、癖のある擬似家族と暮らすことになる話。
    いろんな意味で出てくる人たちにイラッとさせられますが、最終的に家族よりも家族にまとまって、強く生きられるようになってよかったです。

  • 突然遺産相続人になった佳恵。遺産金の他に
    リネンというネコが遺産だったり、他のひと癖ふた癖ある同じ遺産相続人達と手続き完了するまで同居するのが条件だったり…。しかし戻れば佳恵のバイト代迄食い物にする父親が待ってる…。
    冒頭から同居人の利沙子の我儘にイライラうんざりしたり、父親にムカムカしたりだったがスルスル引き込まれて人生流されるがままで暮らしてきた佳恵が、他の同居人たちが…厳格な祖母の本当の遺言が明かされる時温かな気持ちに包まれて読了。。
    頬緩ませて閉じました。

  • 10/11頃発売。
    ゲラ頂きました。

    「相続人はいっしょに暮らしてください」
    桜井美奈 祥伝社文庫

    「殺した夫が帰ってきました」がうちの店でものすごく売れる!ので、
    ゲラを頂いたら、
    いや、すごく面白かった。

    うちの店って若者中心なのね。
    「うちで売れるってことは、スピード重視でシンプルな感じの、超軽め作家さんなのかなー」
    と、ちょっと高をくくっていたのですが(失礼…でも多いんだもん…)

    読んだら
    「えー、ポスト原田マハでもいいのでは〜」
    (こういう比喩もちょっと失礼かなと思いつつ。)
    くらいに、
    物語とキャラクターの魅力を伝えるのが抜群に上手い、読みやすいけど心に残る作家さんでした。

  • 遺産相続したいなあ。そういう当てはないけど。
    いろんなこと想像しながら読み進められた。

    秘密を抱えた遺言執行人のおばさん。男依存症のおばさん。人としてどうかしてる父親をもち、自分の意思を諦めた高校生。親との確執に縛られたおじさん。それと愛想のない猫。
    個性豊かな四人と一匹の同居生活がさまざまな困難を経て人を優しくしていく。
    これ、ドラマか映画にしたら面白そう!おばさんとおじさんのやりとりがコミカルで笑えそう。

  • (泣)

  • 高三の夏、佳恵に突然祖母の相続話が舞い込み、奇妙な条件の中、相続人たちと猫1匹で暮らすことに。
    面白かったんだけど、佳恵の父親とか伯母とか(佳恵にも)に、かーなーりーイラッとさせられます。特に父親!ダウト!!なお読後感は◎

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/781883

    突然ふってわいた祖母の遺産相続に戸惑う佳恵。
    バラバラだった家族に遺されたのは、簡単には受け取れないものだった…。
    訳あり4人と猫1匹が、厄介な相続に奮闘する疑似家族ドラマ!

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著者プロフィール

2013年、第19回電撃小説大賞で大賞を受賞した『きじかくしの庭』でデビュー。21年、コミカライズ版『塀の中の美容室』が、第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。著書に、『幻想列車 上野駅18番線』『殺した夫が帰ってきました』など多数。本書は、相続を通し、バラバラだった家族が過去の軋轢や葛藤を乗り越える期間限定の家族の物語。

「2022年 『相続人はいっしょに暮らしてください』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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