- Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396617721
作品紹介・あらすじ
主著者のジェイムズ・パタースン氏は、エミー賞を9回のほか、
エドガー賞、米国人文科学勲章 、米国文学界奉仕功労賞を受賞している
米国でも有数のストーリーテラーの名手として知られています。
そのパタースン氏が、ビートルズ結成60周年、解散50周年、
ジョン・レノン射殺から40年の節目であった昨年に、満を持して
上梓したのが本作の原著『 The Last Days of John Lennon』でした。
本書は、ジョンの幼少期から音楽との出会い、最後の瞬間に至るまで、
その驚くべき人生とキャリアの軌跡を追った物語です。
そしてそのジョンの物語と並行して描かれるのが、
彼の命を奪った「どこにもいない男」(ノーウェア・マン)、
マーク・チャップマンの足取りです。
ポール・マッカートニーを始めとする関係者への独占インタビューを
盛り込みながら、交互に入れ替わる2人の視点を描き出し、
その2つの流れが最後には1つの点として交錯していく、
スリリングな至極のドキュメンタリーとなっています。
ビートルズ来日55周年の今年、改めてビートルズ 、ジョン・レノンを
深く味わえる1冊 です 。
感想・レビュー・書評
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ビートルズとかに興味ない自分には、あーそうやったんやーと思うくらいで、他と比べる術もなく。
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【ジョンはあるとき、ポールにこう言った。「いいか、自分が崖の上に立っていて、飛び込もうか迷っていると想像してみろ。飛び込め!やってみるんだ!」するとポールはこう答えた。「もちろん、飛び込むさ。きみが先に飛び込んで、そこがどんな様子なのか、大声で僕たちに教えてくれよ。もしそこがいい具合だったら、僕も飛び込むから」】(文中より引用)
ジョン・レノンの生涯と並行して、マーク・チャップマンが彼の命を奪うまでの3日間を記したノンフィクション。ビートルズのメンバーらの証言を基に、ジョン・レノンの最期の瞬間までもがリアルに再現された一冊です。著者は、エミー賞や国際スリラー作家協会賞を受賞しているジェイムズ・パタースン。訳者は、映像翻訳にも携わる加藤智子。原題は、『The Last Days of John Lennon』。
ジョン・レノンは40歳で死去するわけですが、ちょうど物質的にも精神的にも落ち着いた生活を迎え始めた時に殺害されたんだなということが本書を読んでよくわかりました。もし暗殺事件が起こらなかったとしたら、円熟味を迎えたジョン・レノンがどういった曲を披露してくれただろうと思いながらの読書体験でした。
『ザ・ビートルズ Get Back』も興味あります☆5つ