&(7) (フィールコミックス) (Feelコミックス)

  • 祥伝社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396765927

感想・レビュー・書評

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  • ネイルとの掛け持ちで薫が体を壊すのを心配してくれるのは良いが
    客が来ない日もあるんだろうから休めばいい、はとても駄目な言葉。
    ただ、すぐに違うなと気づいて美味しいものを食べに行こうと
    言ってくれるのは嬉しい。
    連れて行ってくれたお店が、並ぶ時間のない人ほどちゃんと食べなきゃいけないと
    混んでいても隅の席を開けているというエピソードが素敵だ。
    そこに思い至るまでの辛かった気持ちなども想像してしまう。

    薫が職業に格差はある、と考えてしまう気持ちはわかるが
    薫にしてもらったネイルを見て「今日も頑張ろう」って思う人だって絶対いるのだから
    そんな風に思わないで欲しい。
    本当に、正しさはひとつじゃない。

    バーベキューに来て、彼が他の女ばかりかまっていたはそれは頭にくるから
    流石に育が可哀想。
    女同士の空中戦で男子が被弾という表現は面白いが、薫は戦っているつもりなど全くない。
    それも育にとっては悔しいところではあるのだろうが
    そこで働いている訳でもないのに彼氏の職場に入り浸っている育が自分はどうしても好きになれない。
    この前は階段から落ちて今日はこの騒ぎ。
    職場の人にも状況がばればれで恥ずかしい。
    同情できる点は無くもないが、はなからシロが薫の事を好きなのは分かっていて
    そこに漬け込んで振り向かせようとして、それがうまくいかなくなったのを全面的にシロを悪者にするのはなんだか違う気がする。

    シロが、ずっと持っていたものなので今更変化は期待しないと言うのはちょっと良い。
    先生も、「俺の方がどれだけ」と思ってくれているなら
    言葉にして言って欲しい。

    紺野さんは、緋川先生が酷い男で、それなのに
    本命になりたかった自分に気がついて
    落ち込むのではなくてふっきれたのがとても良かった。
    役職手当が500円しかつかないのも酷い話だけれど
    「まー500円分いい仕事するよ」が恰好良い。


    早朝や昼休みにさっとネイルをやってくれるのは
    忙しいけどネイルして気分をあげたい人には
    とても有り難いサービスだと思う。
    個人でやっているからこそできるきめ細かい施術。
    ひとつ取材が入ると続けて取り上げられて
    お客さんが増える訳ではなくてもやっぱり嬉しいし
    アピールポイントにもなるし、自分の自信にもなるの
    すごくよくわかる。

    折角軌道に乗ってきた感じなのに、誰も薫の生き方に
    水を差さないで欲しい。

  • おぉ。なんか思ってもみない展開に。少しずつ薫の矢飼先生への気持ちにも変化が出てきて、なにか引っかかっていて。でも2人で過ごす時間は幸せで。築地デートとかすごい良かったけどな。育の暴走によりシロちゃんの薫への気持ちがバラされたり。え、育とシロちゃん一応付き合ってたんだ。ただの体の関係だけかと思ってた。彼女面してたわけじゃなかったのか。紺野さんのストーカー化はちょっと怖かったけど吹っ切れて持ち直してくれて良かった。先生から合鍵をもらった薫。最後はそこに清水さんが。すごい不穏な展開じゃないか。次がラストなのに。私はそれでも矢飼先生がいいよ。

  • 最高

  • とにかく絵がきれいで、ストーリーがなくても成立してしまうのでは…?と思った。2人にはくっついて終わって欲しかったけど、逆に現実的でよかったのかもしれない。

  • 築地デートの帰りの2人が幸せのピークか?
    これからそれぞれの恋愛が良くも悪くも終わりに向かっている感じの巻だった。

  • 女子の空中戦で被弾しまくる男子の図が面白かったのと、薫と矢飼の恋人感が可愛くて胸があったかくなったのと。

    以下、印象に残った台詞やモノローグ。

    職業に 必要不必要の 格差は ある

    今見えている風景が全てだろうか 先が見えないのは ちがうものを見つめすぎているだけなのではないだろうか

    言葉を飲み込んだら 感触が変わった

    じわじわと下がって落ちる感触が何より辛いんだよ

    心はどこにあるのでしょう
    私は手のひらだと思います
    熱くなったり気持ち良くなったり
    触れると
    わかるのでそこから感情が起こるので

    手のひらに乗せられた「それ」は約束に思える

    境目を認識するのが承認
    重なっていると錯覚するのが…恋愛?

    錯覚
    だから約束が大事
    約束があると恋になる


    吹き出しにした時に生じる台詞の切れ目をそのままにしたかったけど、ちょっと難しい。

    この作者の書く言葉は時々ばしーん!と響き、自分も思ってたけど言葉に表せなかったものをすっきり言語化してくれる。

    それは彼女が広告業界で働いていた(言葉を扱う職業に就いていた)からなのか、単に自分と考えが近いだけなのか。

  • それぞれの不毛な恋が終わりを迎えていく様子…なかなか面白くなってきた どちらかが違う方向(それが過去でも)を向いてる関係はどう頑張ったって長続きしないよね 

  • 画面構成が独特で素敵だな~と思いながら読んでます。
    海での女同士のバトルは面白かった。シロが打ちひしがれてて。
    雨の中で、涙をこらえながら薫に「変わらないですよ」と言ったシロのシーンが印象的でした。

  • おかざきさんのマンガ、すごく絵がキレイで好き。
    とくに青木さんと矢飼先生のラブシーンはうっとりしちゃうな~。
    ただ、コマの構図が横になったり縦になったりで、分かりづらいこともしばしば……。

    さて、この巻では、矢飼から「どこか美味しいものでも食べに行くか」と誘われ、ウキウキしてデートに出かける薫だったけど、急患が入ってデートがだめに…。
    薫は笑顔で送り出すけど、自分の仕事に「客がいつでもいるわけじゃないんだろ」と言われ、喜んでくれないことになんとなくモヤモヤを感じちゃう。
    んでもってついにシロさんが告白!!
    会社のみんなとのBBQ行ったところで、シロのこと好きな女(ちょっとやななつ)がばらしちゃう。
    シロは「今まで通りでいい」と言うけど、なんとなーく薫の気持ちにも変化があるような…

    そして最終的には、矢飼から合鍵をもらうんだけど、ある日、別の女が尋ねてくるーーってところで終わり。

    抱き合うとき、なんとなく膜・フィルムがあるような感じ、あぁぁ、分かるかもって思った。気持ちの微妙な離れ方を感じるからなのかなぁ。

  • これ以降さらに面白くなるフラグ。矢飼先生の過去が次巻で明らかになりそう。薫と育のシロさんに纏わる女同士のやり取りが最高だった…!おかざき真里は本当に絵も機微を描くのもうまいなー。

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著者プロフィール

1967年長野生まれ。関西育ち。多摩美術大学卒業、博報堂制作局入社。デザイナー、CMプランナーの仕事に携わりながら漫画家デビュー。2000年、結婚を機に退社。現在3児の母。代表作に『渋谷区円山町』(集英社)、『サプリ』『&—アンド—』(ともに祥伝社)など。

「2012年 『だって、女子だもん!! 雨宮まみ対談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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