夢の端々 下 (フィールコミックス)

著者 :
  • 祥伝社
4.11
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本棚登録 : 131
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396768034

作品紹介・あらすじ

須藤佑実最新作

感想・レビュー・書評

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  • 第1章に登場する主人公2人は何れも85歳。2章以降は、時期を遡りながら話が進んでいく実験的な上・下2冊本。

    完全には回収されていない伏線もあるが、これは描かれているのがあくまでも、晩年に浮かんだ「夢の端々」だからだろう。良い意味で1回読むだけでは理解しきれない内容を含んでいて、簡単には要約しづらい力強さと悲しさ・優しさを兼ね備えている。広く読まれてほしい作品。

  • やがて君になるもそうだが、いっけん人物をきれいに描いたようにみせて少女以外が雑でひどい。1000円近い価格はぼったくりじゃないだろうか。 この手のヤンデレ百合はもうたくさんだ。結局、作者の男嫌い、結婚は不幸という思想の押し付け漫画で、労働能力がないから家庭に収まる(が、熟年離婚する)という部分はやたらリアルだなあと。奇をてらった構成にせずにむしろ若い頃から順ぐりに丁寧に追ったほうがよかったんじゃないか。20から40代の描きわけがわかりづらいのと、女性の自立した仕事=文筆業てあたりが社会人経験浅くて百合漫画しか読んでない学生さんが書いたツイッター漫画レベルだなという印象。
    いまのアニメでも女の子ふたりが明るく周囲と戦い、運命切り開く爽快なラスト多いのに、後ろ向きな百合漫画なんか読みたくないわ。

  • 1957年(昭和32年)の貴代子とミツ。結婚を選ばないといけない現実がひしひしと感じられる23歳。

    さらに時間は2人が出会う年、1949年(昭和24年)に遡る。戦後の裕福な家庭の女子高生。極々一部を除いて、家に縫い付けられる将来を心の奥底で憂う2人はある選択をする。

    感情の振り幅が大きくない、ごく普通の2人の女性の恋愛は、きっとこんな感じなのでしょう。70年の歳月を経ても心のあちこちに小さな想いが散らばっていたんだろうな。

    貴代子とミツは、思春期にありがちな考えと選択を(子どもではなく)思春期の無邪気さで実行して偶然に半分ほど成功してしまう(あの結果は失敗ではない、と私は思います)。ああ、思春期だなぁと自分の思春期を思い出して重ねてみる。


    須藤さんの作品は『ミッドナイトブルー』も良かったし描き続けてほしいなぁ。

  • 学生時代の貴代子は眩しく輝いていて、そんな彼女が最終的にああなってしまうしかない時代だったのだなぁという悔しさを強く感じる。
    一方のミツは、もしかしたら「自分の中のこうあるべきだった貴代子」をなぞるように生きたのかなぁ……とも。

  • みっちゃんときよちゃんの関係性というかバランスが、思ってたんと違ったところが良い。

  • いつのことだか、思い出してごらん、あんなこと、こんなことあったでしょ

    子供の頃の約束、似てくるパートナー、二十過ぎれば只の人…。読んでて色々考えされられました。

    いつまでも追い続けたい作家さんです。

    • dasaitamadmaxさん
      日記帳の中の小瓶は#5内での出来事と推測
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      2020/11/02
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