- Amazon.co.jp ・マンガ (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396790806
作品紹介・あらすじ
女、男、サード。そこは性が3つある世界…
「性」をめぐる衝撃の問題作!
サード…それは男と女ともう一つ、三番目の性。
性別確定診断でサードと認定されたキズナは、友達の自殺を受け入れられないまま「女」のシノと「男」のトーゴと3人で付き合い始めることに。
だが、三者三様の思惑をはらんだまま、交際はいびつな方向に歪んでいく…。
心の闇を抱きながら愛に飢える「女」のシノ。
肉欲に溺れ囚われていく「男」のトーゴ。
自分の気持ちも性もあやふやな「サード」のキズナ。
危険な三角関係の中、ありえないはずの自然妊娠をキズナがしてしまう…!
渦中の人となったキズナの騒動はまた別の騒動を生み…!?
性をめぐって複雑に絡み合う愛憎と私欲…衝撃の問題作!
感想・レビュー・書評
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3人で結婚するのが当たり前、という世界が面白い。
「常識」というものは「正しい」から存在するわけではないのがわかる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3つ目の性別。
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男性と、卵巣だけを持つ女性と、子宮だけを持つサード、という3つの性に分かれてしまった近未来を描いた作品。
現代において肉体的な性別が2種類しかない(とされている)のが色んな問題ではあるけど、んじゃあ3種類になったら?となっても、やっぱり問題は変わんないだろうね、という感じで、面白かった。 -
性別が3つになり、トリオ3人で子を成す世界。
性別が3つあるのが当たり前なだけで、
今の保守的な社会がそのまま移行したものとなる。
そこで思春期を迎えた主人公の、繊細で胸に来る少女期の内面描写を通して、
固定的な社会的価値観と多様な存在の対比が鮮やかに描かれる。
一人っ子だったり育児や労働が性別に固定化されていたりと、
ジェンダーSF的な考察はあまり扱われていないのは、
作品の焦点的に仕方ない面もありつつ残念。
同人誌で言うと社会派SF創作少女にありそうな腰の入った作品で、
フラワーズ以外の商業でもこれが連載されたのは素晴らしく喜ばしい。