- Amazon.co.jp ・マンガ (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396790844
感想・レビュー・書評
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この方の書かれるお話が好きなので、本屋さんで見かけ即買い。
いつもとても残酷で残酷で
人間ってこんな残酷な世界に存在しているんだなって思い知らされる作品が多いので(でも不快感は皆無)今回もああ……
だったんですけれど。
アラアラ、ほっとするお話でした。
今月はもう1冊新刊が出るようで楽しみです。
僕も人の顔が覚えられず(付き合ってる人の顔すら)、名前も覚えられず、困ることが多いんだけど
過去になにかあったのかなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幻想コレクションの名に恥じない、不思議で、綺麗で、よくわからん話だった。
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表紙の色彩がとても美しくて見とれる。
願いを叶える石を体に持ち、人々の願いを叶える美しい男・露華。
願いが叶ったのに幸せにならない人達というのが話の運びとして新鮮。露華とカラスのやりとりが刺さる。
彼岸と呼ばれた石の始まりの話は、おおらかな性格の彼が眩しいほどに純粋だった。
女性の顔の区別がつかない楠成の話が、まさかああいう風に繋がると思っていなくて、逸る気持ちを抑えてページをめくっていった。彼女は、生まれてからずっとあんな風に生きていたのだろうか。
あとがきで触れられていた、姉のその後の話を読んでみたかった。 -
あきさんの描く絵はとてもきれいでよいのだけれど、漫画としては頭を使うため、疲れているときに読むとなんのことだかわかりません。
お姉さんの存在がちょっと謎でしたが、この方の漫画の特徴なのでしょうね。 -
珍しくインパクトのある女性キャラが出て来た……。
神様になったり記憶をなくしたりした石のお話。いつもどおり微ダークだったりしつつ、後味は悪くないお話です。 -
絵も衣装も色使いも本当に綺麗。石の一生。彼岸ってのは人の世とはまた別の次元にいるからなのかなぁ。神として奉られてた石だからやはり人とは違うし。最後は最初につながる話でしたよ。カラスが代替わりしてるのが地味にツボでした。まぁ、そうだわな、寿命あるし。
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重い、けれどハッピーエンド。
嫉妬や罪悪感、憎しみといった醜い感情を、ストレートに描きながらも美しく見せてくれるのは、この方ならではです。
人の願いを叶える力があったとしたら、それは正しく、人を幸せにするために使えるのか…というのがこの作品のテーマであり、主人公・露華の問い続けること。
願いが叶うことは、ふつう幸せだと思うだろうけど、実はそうでもない。人の望みは尽きないし、すべての人の願いが一度に叶うわけでもない。
物足りないと少し思うのは、抽象的・概念的な描写がほとんどだからでしょうか。だからこそ普遍性があり、おとぎ話のような味わいになっているのだけれど、読者としてはもう少し具体的な設定とか固有名詞がほしくなってしまう、難しいところ。私はそれでもやっぱり、おとぎ話のような雰囲気が好きです。
あきさんの作品は「哲学する漫画」だと思っているので、読んだあとモヤモヤするのも含めて味です。よくわからないがすっきりさせてくれない、だがそれがいい!というかんじ。あとからふっと、思い出すときがある。 -
そうみお姉さん(漢字出ない)がちょくちょく出てくるけど、本編では省かれてしまったようで、そこが気になる&すっきりしない感じ。
ある意味主人公二人?よりも気になる存在かも。
本編は相変わらずきれいで、考えるところのある話。 -
やっぱり、あきさんはすごいなぁ。 まだ全ての作品を読んだことがあるわけではないけれど、それでも、今まで読んだあきさんの作品の中でも、特に好きかも!?