ダブル・ヴィジョン: 宗教における言語と意味

著者 : ノースロップ・フライ 江田孝臣

• 新教出版社 (2012年8月1日発売)

作品紹介・あらすじ

われわれの関心は「言葉の上の出来事」にしかない。そして言葉の上の出来事こそが理解という冒険の出発点となり得る。-フライへの、フライ自身による、最高の入門書。

感想・レビュー・書評

[izumowolさんの感想 · 2020年6月11日]

文学評論家にして牧師であるフライの最後の著作であり、
入門に最適の書(らしい)。宗教における言語─聖書などは
歴史的に正しかったかなどと一義的に理解する(シングル・
ヴィジョン)のは正しい態度ではなく、霊的世界と物質世界
を同時に見るダブル・ヴィジョンを持たねばならない、と
言っているのだと思う─のだが、もともと教会員に対して
行われた講義を元にしているせいか、難しい文章ではない
のに今一つ響いてこなかった。読みの深さが足りないのかも
知れないが、もう一度読もうという意欲は湧いてこないな。