どっちにしても俺のもの (ディアプラス文庫)

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  • 新書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403521874

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  •  諸々の事情があり、関東から関西の大学に入学してきた本間保英。
     大学を選んだ時には、ただ関東から遠いところに行きたい一心だったけれど、入学してみたら、言葉とノリの違いに大いに戸惑い、うまくなじめずにいた。
     そんな保英の側にいたのが、顔もいい、家柄もいい、おまけに喋りも上手な自他共に認める「モテる男」・瀬良。
     面倒見よく合コンを開いてくれたり、保英をいろんな人間に紹介してくれたり、と甲斐甲斐しく面倒を見てくれるものの、どういう訳だか保英には「好き」を連発してくる。
     これも関東と関西のノリの違いなのか、それとも何か他の意味があるのか、わけがわからないまま振り回されるうちに、次第に保英は瀬良のことがかわいく見えてきて……

     という話でした。
     この話の魅力はなんと言っても、タイトルがかわいい。
    「どっちにしても俺のもの」って響きがいいですよね。
     ちょっとした傲慢さと思い切りデレてる感じのちょうどいいバランスのところで止まっているので、とってもいいと思います。
     それから、他にも小タイトル? みたいなものがついているんですが、それもまたかわいらしいんです。
    「どっちにしても君のもの」
    「どっちにしても同じこと」
     なんだか知らないけど、とてもキュンキュンくるタイトルです。
     内容もタイトルに反しないようになっていて、結局のところ、お互いがお互いにメロメロで。
     最初は、保英が瀬良に振り回されて、ベッドでも入れられるのは瀬良なのに、なぜだか主導権も瀬良が握っている……という様子だったんですが、それも実は、瀬良の過去の恋愛経験から学んだ結果だ、ということを保英が気付いてから、形勢逆転して、駄々をこねる瀬良を保英が「はいはい」といなしている図……。
     かわいい。瀬良かわいい。
     手綱を握っているようで、握られている小動物ってとっても素敵ですよね。
     ソフトなキュンキュンくるラブラブ話が読みたい人にはオススメします。

  • 全二章+書き下ろし10年後後日談でそれぞれに扉絵がついており、しかも巻末に1ページおまけ漫画がついています。豪華!
    本編は取り立てて目新しいところはなく良くも悪くも想定内な印象を受けたのですが、しかし後日談がすごく萌える!本編に比べるとページ数はわずかですが、この数十ページのために本編を読んだ甲斐があったと思うレベルです。受けに振り回されがちだった攻めが後日談ですっかり精神的優位に立ってるシチュエーションの素晴らしさよ。攻めの成長萌えなひとは、一読の価値があると思います。

  • イサクさんのイラストにぴったりな
    標準語×関西弁カップル!

    ちょっとしたごたごたはありつつも終始ほのぼのな雰囲気で楽しめた。

  • 誘い受けとノンケ、二人とも性格良くてまじめなカップル。友人レンタルでゆがんだ性格ものばかりだったせいかホノボノ。

  • 久我さんのは後日談がまたいい。

著者プロフィール

(くがありか) 2003年ディアプラス文庫『キスの温度』(新書館)にてデビュー。BL各社で活躍する小説家。

「2020年 『君と狸と幸せごはん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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