死者の囁き ~アドリアン・イングリッシュ 2~ (モノクローム・ロマンス文庫)
- 新書館 (2013年12月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403560163
作品紹介・あらすじ
行き詰まった小説執筆と微妙な関係となったジェイク・リオーダンから逃れるように、祖母が遺した牧場へとやってきたアドリアンは道ばたで死体を発見する。だがその死体は保安官が来た時には跡形もなくなっていた。敷地内のスパニアード・ホロウ峡谷では学者たちによる発掘作業が行われていたが、謎の呪文や飼い犬の変死にスタッフは不安を覚えている。そして牧場の郵便受けにはガラガラヘビが。これは谷の安らぎを守る「ガーディアン」の呪いなのか?アドリアンを追ってやってきたジェイクとの関係も事件を通してゆっくりと動き出す、シリーズ第二弾。
感想・レビュー・書評
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数年ぶりに一巻を読み返したところドハマりして、未読だった二巻も一気に読みました。恋愛よりも殺人事件がメインだった一巻に比べ、今作はカップルになったアドリアンとジェイクの甘々なふれあいがふんだんに盛り込まれていて、読んでいてキュンキュンしっぱなしでした。
とはいえ、今作もがっつりミステリーであることに変わりはないので、なかなか進展しない捜査にだいぶ焦らされます。恋愛面でも、アドリアンとジェイクは捜査の方針で喧嘩をしたり、気持ち的にすれ違うばかりします。しかし、二巻まで来ると、もうこの二人は事件に巻き込まれれば、巻き込まれるほど惹かれ合い、離れがたくなっていくのではないかと思うようになりました。
巻き込まれ体質かつ病弱なアドリアンが危険な目に遭ったり、命を狙われるたびにジェイクが現れ、助けてくれる。そして、ジェイクはジェイクで、惚れた男が危なっかしいのを放っておけないどころか、守りたくなっていく…
完全に白馬の王子に王子のロマンスです。
ただ、相思相愛なのは明らかでありながら、同時に、二人に未来はないとお互いに知っているんですよね。その理由は物語を通して言及されるので割愛しますが、メリバと表現するには複雑すぎる、不安定な二人の関係にまた感情を揺さぶられ、読者としても二人に心を奪われてしまいました。
最後に。このシリーズは物語の終盤でアドリアンとジェイクが交わす言葉が本当に秀逸です。説明するのは野暮かもしれませんが、暗示的な言い回しをしつつ、しかしはっきりと想いを伝えるジェイクの言動から、アドリアンが思っている以上にジェイクが彼に囚われていることが伝わってきます。何度読み返しても悩殺されること必至です。 -
アドリアン・イングリッシュシリーズ2巻。
M /Mのロマミス。
1巻が面白かったので、続けて読んでみた。
こちらも面白くて一気読みだよ!
巻き込まれ方主人公のアドリアンとクローゼットゲイなジェイク。
口喧嘩が多いし、あからさまなベタベタさはないんだけど、ジェイクがたまに見せる甘さがすごく良くて、こっちまでアドリアンと一緒にドキドキ。
ミステリー部分も面白くて楽しめた。
3巻も読むの楽しみだなー! -
絶対にアドリアンを守ってくれるジェイクが格好いい。二人の関係は良かったのだけど、事件自体は退屈だったのがラニヨン作品らしくなかったかも。途中何度も眠くなってしまった…
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喧嘩しないで!仲良くして!
が、一番の感想。
事件を通して、二人が歩み寄っていく過程が非常に美味しい…… -
アドリアンとジェイクの関係も少しは進展するかと思いきや、微妙なまま