死者の囁き ~アドリアン・イングリッシュ 2~ (モノクローム・ロマンス文庫)

  • 新書館
4.00
  • (25)
  • (34)
  • (20)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 275
感想 : 21
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403560163

作品紹介・あらすじ

行き詰まった小説執筆と微妙な関係となったジェイク・リオーダンから逃れるように、祖母が遺した牧場へとやってきたアドリアンは道ばたで死体を発見する。だがその死体は保安官が来た時には跡形もなくなっていた。敷地内のスパニアード・ホロウ峡谷では学者たちによる発掘作業が行われていたが、謎の呪文や飼い犬の変死にスタッフは不安を覚えている。そして牧場の郵便受けにはガラガラヘビが。これは谷の安らぎを守る「ガーディアン」の呪いなのか?アドリアンを追ってやってきたジェイクとの関係も事件を通してゆっくりと動き出す、シリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前作ラストでカップルになった2人がようやく一歩を踏み出し、ロマンスの芽が花開く2作目。
    行く先々で大小様々な事件に出会うアドリアンに巻き込まれるジェイク。病弱なのに、事件解決に向け奔走するアドリアンの姿にハラハラするのは私だけじゃないはず。そして意見の対立や喧嘩を経ても徐々に深まる2人の関係にドキドキ。

    一方で、本作では前作より長めのミステリ要素が盛り込まれ、ラストの急展開は少し呆気なさを感じました。風呂敷を広げた割に犯人と動機があまり印象に残らなかったのが残念。

  •  数年ぶりに一巻を読み返したところドハマりして、未読だった二巻も一気に読みました。恋愛よりも殺人事件がメインだった一巻に比べ、今作はカップルになったアドリアンとジェイクの甘々なふれあいがふんだんに盛り込まれていて、読んでいてキュンキュンしっぱなしでした。
     とはいえ、今作もがっつりミステリーであることに変わりはないので、なかなか進展しない捜査にだいぶ焦らされます。恋愛面でも、アドリアンとジェイクは捜査の方針で喧嘩をしたり、気持ち的にすれ違うばかりします。しかし、二巻まで来ると、もうこの二人は事件に巻き込まれれば、巻き込まれるほど惹かれ合い、離れがたくなっていくのではないかと思うようになりました。
     巻き込まれ体質かつ病弱なアドリアンが危険な目に遭ったり、命を狙われるたびにジェイクが現れ、助けてくれる。そして、ジェイクはジェイクで、惚れた男が危なっかしいのを放っておけないどころか、守りたくなっていく…
     完全に白馬の王子に王子のロマンスです。
     ただ、相思相愛なのは明らかでありながら、同時に、二人に未来はないとお互いに知っているんですよね。その理由は物語を通して言及されるので割愛しますが、メリバと表現するには複雑すぎる、不安定な二人の関係にまた感情を揺さぶられ、読者としても二人に心を奪われてしまいました。

     最後に。このシリーズは物語の終盤でアドリアンとジェイクが交わす言葉が本当に秀逸です。説明するのは野暮かもしれませんが、暗示的な言い回しをしつつ、しかしはっきりと想いを伝えるジェイクの言動から、アドリアンが思っている以上にジェイクが彼に囚われていることが伝わってきます。何度読み返しても悩殺されること必至です。

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    行き詰まった小説執筆と微妙な関係となったジェイク・リオーダンから逃れるように、祖母が遺した牧場へとやってきたアドリアンは道ばたで死体を発見する。だがその死体は保安官が来た時には跡形もなくなっていた。敷地内のスパニアード・ホロウ峡谷では学者たちによる発掘作業が行われていたが、謎の呪文や飼い犬の変死にスタッフは不安を覚えている。そして牧場の郵便受けにはガラガラヘビが。これは谷の安らぎを守る「ガーディアン」の呪いなのか?アドリアンを追ってやってきたジェイクとの関係も事件を通してゆっくりと動き出す、シリーズ第二弾。

    高校生の恋愛を見ているようなアドリアンとジェイク。逃げたくなるのはわかるけれど、逃げた場所が問題。あの大量の大麻畑はどうすんだろうか?
    面白かったけれども次の巻からは図書館にないのです。どうしようかしばし考えましょう。

    A dangerous thing by Josh Lanyon

  • アドリアン・イングリッシュシリーズ2巻。
    M /Mのロマミス。
    1巻が面白かったので、続けて読んでみた。
    こちらも面白くて一気読みだよ!

    巻き込まれ方主人公のアドリアンとクローゼットゲイなジェイク。
    口喧嘩が多いし、あからさまなベタベタさはないんだけど、ジェイクがたまに見せる甘さがすごく良くて、こっちまでアドリアンと一緒にドキドキ。

    ミステリー部分も面白くて楽しめた。
    3巻も読むの楽しみだなー!

  • 絶対にアドリアンを守ってくれるジェイクが格好いい。二人の関係は良かったのだけど、事件自体は退屈だったのがラニヨン作品らしくなかったかも。途中何度も眠くなってしまった…

  •  
    二巻目も面白かったー!!
    今回も殺人事件メインです。そしてやっぱり最後のページまで殺人事件メイン。笑 恋愛模様<殺人事件なので恋愛小説というよりはミステリー小説として読んだほうがいい作品。逆に恋愛小説として読むと拍子抜けしてしまうかも。
    個人的にはがっつりラブストーリーよりこういった方が好きなので大手を振って☆5つ。

  • 再読、アドリアンシリーズ第2弾。この巻は覚えてた(笑) 事件の最後はやはり駆け足気味に感じたけど、2人の関係がゆっくり進んでいく展開がいいですよね。自分がゲイである事に嫌悪さえしてるジェイクとゲイである自分をありのままに受け止めてるアドリアン、甘いだけで展開していくんじゃないのが読み応えがあって面白い。ジェイクの発言でちょっと気になる部分があったので今後の2人が心配ではありますが…

  • 喧嘩しないで!仲良くして!
    が、一番の感想。

    事件を通して、二人が歩み寄っていく過程が非常に美味しい……

  • アドリアンとジェイクの関係も少しは進展するかと思いきや、微妙なまま

  • アドリアン・イングリッシュシリーズ2作目。

    う~~~~ん
    謎解きパートが超長かった!!!

    攻めは1巻の最後で恋人…?になったけど
    ゲイだけど自分の性癖に抵抗があって
    キスすらも拒否する。

    その攻めがどうやって落ちるか、
    というのが楽しみで読んでたけど
    謎解きパートが長くて疲れました。

    でもアメリカでもやっぱりカミングアウトは難しいんだなとか
    ゲイの存在が日本ほどクローズじゃない分
    差別する態度もあからさまなんだなとか
    日本との違いが新鮮でした。

    40歳になるまで自分の性癖を認められず
    かといって器用に結婚することもできない
    ジェイクがちょっと切なかったです。

    あとは下の毛もちゃんと金髪なんだなとか…w

    謎解き部分は引っ張った割に畳み方が雑で
    あまり面白くはなかったかな…
    え?ここで終わるの?って感じだった。

全21件中 1 - 10件を表示

ジョシュ・ラニヨンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×