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- Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403611568
感想・レビュー・書評
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今でも作家としてなんとなく追いかけてしまう作家なのだけれど、私が求めている作風のものは十年以上も前に書かなくなってしまったな、と思っている。この「密天の花園」は確か厦門潤名義のはじめてのコミックスだったと思う。この前には白泉社の別名義で一冊くらいかな。どちらの名前でも、この頃はそれなりに少女マンガで、やや異質なきらいはあったけれど、好奇心の向こう側にあるファンタジーさ、にもかかわらず生と死へのドライな観想に満ち溢れていた。表題作の「密天の花園」には、人生を変えるほどの影響を受けた、といっても過言じゃない。生まれ変わったかつての悲劇の恋人同士、心中する二人の少女、その生き残り。燃える生物準備室で見える遠い天国の花園に立つ少女の言葉が心に残る。「ほうら、きれいよ」。私が書いている「マリシ」という作品に出てくるマリシという少女の原型だ。
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これは濃いー。濃いいー一冊です。わたしの読んだ厦門潤の本の中では最高傑作と呼んでもいい。いっそ芝居でみてみたいな。いやでも舞台がちょっと地味か…。
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