セシリア・ドアーズ (2) (ウィングス・コミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403614354

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  • ずっと以前に読んで好きだった作品 『セシリア・ドアーズ』に再会した。

    『セシリア・ドアーズ』(江ノ本瞳)
    目から感染して死に至る病"染視病"が広まった近未来社会が舞台。
    機能不全家庭で育った無垢な少女"響"(とはいえ口は悪い→「傍によるな
    アクヘっぽくて ゲロムカなんだよ」とか言うw)
    人間ではなく、ロボットでもない存在故に"WET"を手に入れ安定したいと願う
    少年"永澤海"。ある日二人は出会い"WET"を求め旅立つ・・・

    あの頃の僕はこの作品の何に魅かれたのだろう?
    近未来SF的な設定。ウエットであふれた 曰く"ずぶ濡れの猫"である響と
    理知的でドライな海が出会うことで生まれるケミストリー。大人が眉を顰める
    幼き恋。それからもう一つ。
    海はいとも容易く殺人する。卵を割るように軽やかに。
    「では殺してしまおう 僕等の仕業とは決して知られない方法を使って~」
    無垢故の、感情が欠落しているが故の残酷さ。"冷血"ってやつに十代の僕
    は魅入られていたのかもしれない。
    無邪気に無責任に海の殺人に同調してた響が、物語のラストに見つけたもの
    それが"WET"なのでした。

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