ひなは蜜色の恋にとらわれる(2) (シアコミックス)

著者 : 椿野イメリ

• 新書館 (2017年8月12日発売)

感想・レビュー・書評

[Kさんの感想 · 2017年12月1日]

▼あらすじ
初めてを捧げた男・コウと、上司と部下として再会した凌歩。
コウの甘い言葉と行為に次第に溺れていった凌歩だが、突然コウの態度が急変し!?

＊＊＊

攻めに制裁が下るよう願いつつ読み始めた第2巻(笑)
攻めに遊ばれていた事に気が付いた受けは攻めに縋る事なく名古屋へと転勤し、そこで心機一転、新しい生活を始めます。
一方、攻めは失ってからようやく自分にとって受けがどれほど大切なものだったか気が付き、受けの元に謝りに行くのですが…。

形勢逆転とはまさにこの事ですね。
1巻ではあんなに自信満々でスパダリオーラさえ放っていた攻めが2巻では一転、目も当てられないくらい情けない姿に。
ここで良かったのは受けが簡単に相手を許さなかった事ですね。
もしかして簡単に絆されるか？と思っていたのですが、許しを請う攻めをしっかり突き放していて溜飲が下がりました(笑)

にしても、まさか本当にただのゲーム感覚だったなんて。
攻めの行動には何か深い理由があると思っていたので、つくづくどうしようもない男だと思いました(^^;)
ただまぁ、確かに溜飲は下がったのですが…正直、受けにみっともなく追い縋る攻めは格好悪過ぎてイメージが崩れたというか、うーん…って感じでした。
1巻のスパダリイメージが強過ぎたのかなあ…。
2巻の攻めは猛省してる様子は伝わってくるけど、最早別人って感じでイマイチ萌えられなかった…。(猫を膝に乗せられて固まるシーンは可愛いと思ったけど笑)

1、2巻を通しで読んで思った事は、ストーリー自体は割と王道だという事と、攻めよりも受けの方が圧倒的に好感度が高かったという事です。
読みながら所々引っ掛かる点や残念に思う点はありましたが、それでも1、2巻使ってるだけあってストーリーはそれなりにしっかりしていましたし、最後もきちんとハッピーエンドなので評価的にはまずまずってところでしょうか。
攻めを許せるか許せないかで評価が変わる作品だと思います。