ラブネスト(上) (ディアプラス・コミックス)

著者 : 南月ゆう

• 新書館 (2019年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[komopyさんの感想 · 2019年6月4日]

『チェンジワールド』で郁要の仲を引っ掻き回した穂積がメインのスピンオフ。ただのワルモノ救済のスピンオフではない内容の濃さ！
上下巻同時発売で、相当なページ数で、すごく深い読み応えがありました。…郁要の熱烈支持者でありましたが、これ読んだらいつの間にか匡人の絶大なる支持者になってしまいました。ここまで気持ちを覆されるとは思ってもみなかったです…！

前作で郁要を汚いやり口で傷つけまくっていた穂積匡人くんには、本当に怒り心頭でした。でも、彼もまたやるせないものを背負っているのが徐々に判明して同情心が湧いたり、家電オタクが判明したりで、気になる存在へと格上げされ(笑)
今回、かわいくない匡人の意外にも超かわいい部分をいっぱい発見できて、キュンキュンさせられました。
絵もますます磨きがかかっていて、さらに美しい仕上がり。読んでいて眼福でしかなかったです。
ナルの企みで同居させられることになるだらしなくていい加減なアラフォーバツイチ男の旭すらも、めちゃくちゃ魅力的に見える画力。

性格も生活習慣も何もかも全くかみ合わない二人が、同居することになってあれこれトラブルが起きるのですが、それが全部クスッと笑えて和めるんですよね～
そんな二人の共通点は、過去のまだ癒えていない傷です。ここで、匡人の元カレから受けた仕打ちが明らかに…！酷過ぎる…
和臣は郁央とは全然違う酷い男だったから、要祐が羨ましかったに違いない。
匡人が心に貯め込んでいた気持ちを思わず吐露して、それを旭がしっかり受け止め静かにきいてくれる…
これは、何かが始まりそうな予感しかない！
だからといってすぐにどうにかなるわけではないのが、また良いんですよね。
恋愛に発展するまでの二人の関係性がじっくり描かれていて、ノンケとゲイなんだけどあり得るかんじ。徐々に二人の距離が縮まって、意識し始めるようになってるのがちゃんと伝わってくるんです。
特に、匡人が風邪で熱出しちゃう場面。萌えまくりました。そこからの展開はどうなるの？どうするの⁇とジタバタしまくりでしたよ～
和臣と違って、旭はだらしなくていい加減に見えても、誠実なハートの持ち主で、人間的にも信じられる男ですね。

エロ的には後半にとても色っぽい匡人がてんこ盛り。チェンジの時には想像もつかなかったエロい匡人に、腰を抜かしてください…

カバー下も要チェックです。家政婦のミタでも、家政夫のミタゾノでもなく、三田尾さんです！登場してないけどww

[希さんの感想 · 2022年11月3日]

じぶんのBL読書歴上、旭が最高に好きです。やるときはやるイケオジ！格好いい……。