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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404037695
作品紹介・あらすじ
多くの書籍や雑誌で解明が試みられてきた幕末における最大の謎・坂本龍馬の暗殺。しかしその大半は、一般論として参考にすべき「通説」を、再検討を経ないままに"事実"であると前提にして論じている。これまでの龍馬暗殺に関する情報を白紙に戻し、事件の経過を見直して夾雑物を取り除き、新たに判明した事実や記録を加味して全体像を再構築したとき、暗殺事件の実相はどのように変わるのだろうか-。すべての通説を疑い、"事実"とされていた事項を再検証することで、明らかとなる龍馬暗殺究明の「完結篇」。
感想・レビュー・書評
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新書文庫
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史料ベースの考察もの。実行犯が見廻組だったっていうのは確定にしても、黒幕が誰だったのかは、結局良くわからないんですよねえ。軍鶏を買いに行ってたと言われてる峰吉少年が、実は現場にいたんじゃないかという説は初耳だったので面白かったです。
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著者はかつて薩摩藩黒幕説を有力としていたが、その後の調査で考えが変わったのか本書ではその可能性はないとしている。また、渡辺篤証言も信憑性が低いと見ていたようだが、渡辺証言に登場する世良敏郎の実在が確認されたため、渡辺証言も信用に足るものとして仮説に組み込んでいる。結論として、実行犯は佐々木、今井、渡辺、世良の4人で黒幕は無し。佐々木の独断としている。上役からの指示は無かったという説だが、陰謀論に走るよりは説得力があるだろう。
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