ういろう物語

著者 :
  • 新人物往来社
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404039149

作品紹介・あらすじ

「医術を求めている場所があるならば、病にも医療にも国の境はない」大都陥落の戦禍を逃れ、倭国の民を救いたい思いを胸に海を渡った男・宗奇-彼の伝えた妙薬は、やがて銀の結晶"ういろう"となる。足利義満、北条早雲、市川團十郎-名高い人物に出会い、深く係わりながら、激動の歴史の中で、"ういろう"は、多くの人の心と身体を救い続ける。直径二ミリにも満たない銀粒が紡ぎだす、六百余年の人間ドラマ。

感想・レビュー・書評

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  • 代々受け継がれる、何代にもわたる物語。ルーツ。
    医療では最近だとチャングムというのがあった。
    明国から脱出(疑いを掛けられて殺されるので)、中国の物語である。
    京都の国では乱戦⇒東国、小田原へ
    歴史物の立身出世物語である。
    小説なので、史実を基にして、物語風に作ってある。美化されているが外郎家の栄華がよく分かる。
    薬としての、ういろうを、調べていたので、現代でも売られている。最古の売薬と言われているが、なぜ現代まで受け継がれ販売されているのか?
    継続して、切れ目は無いのか、宗家が続いている。
    組成・成分・入手方法
    効能・効果
    エピソード

  • 〈図書館本〉歌舞伎十八番外郎売りのういろう。明の時代の唐人外郎が3代将軍足利義満に導かれて日本に渡り博多→京へと渡り、月日は流れ、伊勢新九郎(北条早雲)と共に小田原へと移り霊宝丹(その後帝より透頂香と賜る)を広めていった話。読み始めは興味があり手にとったのだが、なんだかな〜。

  • 和菓子「ういろう」は、名古屋方面の産物と思っていた。

    中国が元から明になり、員外郎(医師)父子が日本に亡命したことに始まる漢方薬の名称であり、今も子孫が小田原に店を商っているそうだ。
    外郎氏は、茶受けには果物やくるみなどのナッツ類を出していた日本に、薬膳として黒砂糖入りの米粉の蒸し菓子を提供した。羊羹のさきがけであった由。
    小田原の店に行ってみるとするか。

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著者プロフィール

東京生まれ。早稲田大学文学部卒業後、公立学校教員を経て作家となる。第19回歴史文学賞入賞。日本文藝家協会会員、日本ペンクラブ会報委員会委員、鳩山町文化財保護委員/町史編纂委員、朝日カルチャーセンター講師、放送大学講師。主な著書に『梅花二輪』『光る海へ』『ういろう物語』『恋する日本史』(以上、新人物往来社)、『戦国姫物語』『甲斐姫物語』(鳳書院)、「週刊 名城をゆく」(小学館)、「週刊 名将の決断」(朝日新聞出版)、『乙女でたどる日本史』(大和書房)、新書『真田一族と幸村の城』(KADOKAWA)、新書『列島縦断「幻の名城」を訪ねて』 (集英社)などがある。

「2019年 『本能寺前夜 明智光秀の苦悩と真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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