戦国武将の肖像画 (ビジュアル選書)

  • KADOKAWA(新人物往来社)
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404039637

作品紹介・あらすじ

戦国武将と女性70人をオールカラーで掲載!描かれたのは生前か、死後か。本人か、なぜ描かれたのか。

感想・レビュー・書評

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  • 二木謙一さんは、中世武家の作法、風俗考証の専門家。
    須藤茂樹さんは、徳島城博物館の研究者。本書の大部分は須藤さんによる。戦国武将/夫人たちの肖像画をカラーで収録し、詳細な解説を加えた本で、織田信長、前田利家、足利義輝、北条早雲、結城秀康、穴山信友、お市の方、亀姫など57人が取り上げられている。絵は、全体と人物部分拡大の2点ずつ。人物、絵の特徴、いつ描かれたか、絵に込められた意味、似ているのかなどが手際よく紹介されている。ポイントをおさえた構成で、とても勉強になる。二木さんは彼らの着衣を、束帯姿、衣冠姿、法衣姿、武装姿などに分類し、それぞれのもつ意味を解説している。こうした見方は新鮮でおもしろい。

  • ビジュアル中心で読みやすい。

    なんか本書を見てて思うのは、日本の絵って構図とか色使いとかすっごいおもしろいんだけど、肖像画についてはずいぶんとチープだなあってこと。
    江戸も後期になるとまあいい絵と感じるものもあるけど、全体として「下手だなあ」って印象のものが多い。ま、感性の問題か。

  • 写真が残っていないので後世に伝わる肖像画のみが我々が感知し得る歴史人物の顔となる。
    超有名人物の信長にしても各種パターンがあり誠に興味深い。
    本多忠勝は手傷を負った事がないという話だがあの兜に顔では迂闊に近寄れない。

  • 衣装だけではなくポーズからも描かれた時代を推定する手がかりになるというのは面白かった。しかし年月や事故はともかく、意図的に破損された物があるのはなんとも勿体ない。柴田勝家の絵が妙に写実的だ。

  • 学校の教科書などで知っていたはずの肖像画も、「全体」を改めてみると思わぬ発見が多かった。

    (教科書など私たちが一般的に親しんできたテキストには、紙面の都合上どうしても肖像画全体から顔の部分だけを切り取った「一部」の絵になる。
    今までは見えていなかった部分•領域になにが描かれていたかということを知れた貴重な経験だ。)

    また、個人的には肖像画に書かれる「賛」というものの存在のことを知れたのもよかった。
    賛とは、肖像画の上部の空白などに記された文章のことで、多くは漢詩だが、なかには和歌、俳句などもあり多様である。

    本書は、肖像画がメインだが賛についての解説もしてくれていたりする。
    ただ、どうしてもその人物の人生を記した長い漢詩などになると、充分な説明を得ることは難しいので、今度は賛を解説した書籍なども手に取ってみたいと考えている。

  • 感想未記入

  • 図書館利用

  • 脱字が気になる。

  • 1ページ丸々肖像画が掲載されているので、細部まで見れる!
    教科書だと、どうしても顔の部分だけ…とかですが、全体を見れるので、「こんな風に座ってたんだ!」と新しい発見も出来ました。

  • 徳島新聞2011.02.18夕刊。

    《正面から取り上げられることの少なかった肖像画を読み解き、戦国武将の人物像や当時の風俗を浮かび上がらせている。》

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著者プロフィール

二木謙一

一九四〇年東京生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。専門は有職故実・日本中世史。國學院大學教授・文学部長、豊島岡女子学園中学高等学校長・理事長を歴任。現在、國學院大學名誉教授。八五年『中世武家儀礼の研究』でサントリー学芸賞を受賞。NHK大河ドラマの風俗・時代考証は「花の乱」から「軍師官兵衛」まで一四作品を担当。主な著書に『徳川家康』『中世武家の作法』『武家儀礼格式の研究』『時代劇と風俗考証』『戦国武将に学ぶ究極のマネジメント』など。

「2021年 『関ケ原合戦 戦国のいちばん長い日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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