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- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404041340
作品紹介・あらすじ
歴史学の素材として「桃太郎」童話を分析するのが本書の目的である。とりわけ、とくに究明しようとした課題は、「モデルと作者」である。「桃太郎」は、特定の時代のある作者が、自分の身近にいた人物をモデルに見立ててつくりあげたある種の神話だと考えられ、その起源を民間伝承の類であるとは考えていない。読めば読むほどに、作者が風流の達人で天才的な頭脳の持主ではないかと考えざるを得なくなるのである。日本の文化や政治思想の象徴とも評すべき「桃太郎」の本源・本質を、ぜひとも突き止めたいという熱望にかられた次第である。