- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784406030083
感想・レビュー・書評
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p83
『資本論』の読み方について
この節はあらまし何を論じたところで、次の節は、こういう問題に進み、全体の流れはこうなっているんだな、ということを、必ず考えながら読むことを、忘れない。
あらましの地図ができると、つっかえて飛ばしたところも、地図の上で、この部分が残ったなということを確認しちおけば、あとで解決できる時がきます。
p99
第一篇 商品と貨幣
市場経済の研究
第一章 商品
第二章 交換過程
第三章 貨幣または商品流通
第一章 商品
商品の二つの要因
使用価値と価値(価値の実態、価値の大きさ)
私たちが生きている社会は、高度に発達した資本主義社会である日本社会です。この社会はどんな社会か、マルクスは、まず見えてるのは、人口とその階級分布、都市とのうそん、海洋、生産部門や輸出入等々。
その社会を本当に分析するためには、ひょうめの諸現象にとどまらないで、その社会の経済的な仕組みがどうなっているか、その組み立てを一歩一歩掘り下げてゆく作業が必要。
その掘り下げが的確な道をたどれば、この組み立て全体の土台をなすいちばん基本の仕組みにゆきつく。
『混沌とした』世界ではなく、『多くの諸規定と諸関連をともなった豊かな総体』としての世界ー内面を支配する法則も、その本質的な諸関係がなぜこのような現象的形態をとるかの論理も、すべて明らかにされた資本主義社会として、とらえられる。
人間にとってどんなに有用なものであっても、その存在のために人間の労働を必要としないものは、価値をもたないということが、説明されています。
p112
商品の歴史的性格(生産物はどんな条件のもとで、商品になるか。)
生産物が商品になるためには、二つの条件が必要。第一の条件は、自分のためでなく、他人のための使用価値を生産する、ということ。
第二は、生産物が、他人のための使用価値であるだけでなく、その他人の手に、交換を通じて引き渡されるという条件。詳細をみるコメント0件をすべて表示