賢治の北斗七星: 明日へのバトン

著者 : 三上満

• 新日本出版社 (2009年10月1日発売)

作品紹介・あらすじ

三上満「賢治論」の集大成。現代に生かし、未来へつなぐ"風の詩人"の伝言。

感想・レビュー・書評

[深森さんの感想 · 2011年9月13日]

「人間は今、大きな分かれ道にさしかかっている。世界に広がる暴力と報復の連鎖をどう断ち切るかという問題、永続して生命をつないでゆける地球をどう守るのかという問題、生きる喜びと希みを次の世代にどうつないでいけるのかという問題。
それらの根本問題のどの一つにも、深くかかわるメッセージを送り続けている先人の一人は、まぎれもなく宮沢賢治です。」前書より抜粋。

今の時代こそ、宮沢賢治の文章から「みんなのほんとうの幸い」を求める生き方を学ぶべきである。戦争・労働問題・教育課題などいろいろな角度から賢治の文章を通して手掛かりを得ることが出来る。宮沢賢治の魅力を深く知ることが出来る一冊。

[つぶらさんの感想 · 2009年12月8日]

「憎むことのできない敵を殺さないでいゝやうに早くこの世界がなりますやうに」という一文に貫かれた、賢治の世界平和を念ずる心を知りたい。

著者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業
同大学院文学研究科博士課程満期退学(平安文学専攻)
1981~2012年私立中学高等学校に国語科教員として在職

「2017年 『原典でたどる仏教哲学入門　I　釈迦の教え』 で使われていた紹介文から引用しています。」