帰り道 (ゾッとする怪談えほん)

  • 新日本出版社
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本棚登録 : 114
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406064101

作品紹介・あらすじ

長くのびる電柱の影。ひなたぼっこをしているネコ。つきあたりの家の立派な木。いつもと同じ帰り道。だけど、あれ?こんな道あったっけ…?――いつも通っている道で、これまで気がつかなかった路地を見つけることはありませんか?そして、そこに入ってみると…。町並みの緻密な描写と余韻を残す文章で、日常の景色を歪めていく。

感想・レビュー・書評

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  • いつも通る道。通学路。
    そしていつもどうりの帰り道。
    みなれた景色を歩いていると
    あれ?こんな道あったっけ?
    ああ、ここにつながるんだと…
    なんで気づかなかったんだろう?

    あ、こんなところにも細い道
    入ってはいけないと感じるのに…気になって、
    あ、あ、あ、何かが
    うわ、こっちはだめだ。
    走る走る
    気づけば家は もう目の前

    涙をためた女の子の顔が、いやな体験をしたかのよう…。
    羽尻利門さんの絵がなんともリアルで、風景が昭和チックに感じるのも怖さを誘う。


    小学生の頃を思いだした。
    違う道を歩いたら、いつまで経っても家に帰れなくて冷や汗かいたこともあったような…。



  • 読めば読むほど心がザワつき、読み返さずにはいられない。
    怖い…!気づいてしまったらもっと怖い…!!なんでもないところまで、もうすべてが怖い……!!!
    6歳の娘は「全然怖くないよ~」と。
    そうね、気づかなくてよかったね、ほんと、夜に読むべきじゃなかったな、まったく…眠れないじゃないか。
    いつもと同じ帰り道。あれ?こんな道あったっけ…?少女は好奇心から見つけた道を入っていく…
    どこから違っちゃったんだろう。あれ?待って?よく見たらこれって…ここも!あそこも!実はこれって…?!
    サーッと血の気が引く。
    思えば冒頭から不穏な空気が漂っていたじゃないか。
    絵本だからって救いがあるとは限らない。
    覚悟して読むべきだったなぁ。

    • ひろさん
      えっちょっほんとに怖いんですから~!
      6歳児にはまだ読むのが早かっただけで、これはほんとかなりゾッとしますって~!
      えっちょっほんとに怖いんですから~!
      6歳児にはまだ読むのが早かっただけで、これはほんとかなりゾッとしますって~!
      2024/04/26
    • 土瓶さん
      はいはい^^
      言い張るほどにカワイイですよー。
      娘ちゃんには数年後にリベンジかな。
      はいはい^^
      言い張るほどにカワイイですよー。
      娘ちゃんには数年後にリベンジかな。
      2024/04/26
    • ひろさん
      そうですね!リベンジして怖い絵本だってことを証明してみせます(๑•̀ •)و✧
      そうですね!リベンジして怖い絵本だってことを証明してみせます(๑•̀ •)و✧
      2024/04/27
  • いつも通りの学校からの帰り道。家に向かって歩く女の子が、いつも通りの見なれた景色の途中で 「あれ?こんな道 あったっけ? どうして 今まで気がつかなかったのかな」なんだか行ってはいけないような細い道。 だけど気になる、ちょっとだけ・・・。 好奇心で入り込んだ路地の先で、女の子が見たものとは?!・・・。 誰にでもある怖いもの見たさの心理が描かれた<ゾッとする怪談えほん>シリ-ズの一冊です。 怖い思いをして、やっと家にたどり着いた玄関先、植木に水をやっているお母さんの姿に「エッ! お母さん・・・」ゾッ!!

  • 読了後にもう一度読み返してみる。これは怖い。
    絵本のさまざまなところに潜む不穏。
    読んでみてほしい、としか言えない。

  • 読了

  • 装丁・本文デザイン/宮川和夫事務所

  • こんな経験あったかもしれない、と少しおもう

  • 異界はいつも君のそばに…
    たまには違う道で帰ってみようかなってやってしまいがちだけど、これはこわいね

  • 息子が選んで読み聞かせ。鳥瞰の絵でどの位置かというのを検証しながら読む。
    中盤から細かい描写が不穏になっていくけど、あからさまなところでは、ピンク色のカーテンから覗く人影、窓から覗く顔、靴だけ明瞭な影、自転車を降りてこちらを窺う足元、引きちぎられたお守り、など。最初から出てくる黒猫は、やっぱり不吉なことの象徴なんだろうなあ。ラストは結局どうなったのか想像するしかないけど、ホラー好きとしても楽しめた。

  • これを読んだら、もう知らない路地は通れないし、寄り道もしたくなくなるな。
    いつもの帰り道にぽっかり開いた異世界の入り口。
    追いかけてきた禍々しい影も、自宅にたどり着いたのに「えっ…お 母さ ん…?」で終わってるのもゾワゾワ。イヤな想像ばかり広がる。
    猫行方不明の張り紙は扉絵に繋がるのか~。
    じっくり見返すと不審な人影もチラホラ。不審者に出会ってしまったってことかと思ったけど、最後路地がなくなってるからやはり……。登下校の防犯意識向上も促してるのかな。
    年長の息子が小学生になって読む機会があれば感想を聞いてみたい。

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著者プロフィール

福岡県に生まれる。『おっぱいちゃん』(ポプラ社)で絵本作家デビュー。同作で第24回けんぶち絵本の里アルパカ賞を受賞。おもな作品に『パンでんしゃ』(喜湯本のづみ絵、交通新聞社)『じごくバス』『じごく小学校』(安楽雅志絵、ポプラ社)などがある。

「2023年 『死神です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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