沖縄やんばるフィールド図鑑

著者 : 湊和雄

• 実業之日本社 (2012年7月12日発売)

感想・レビュー・書評

[出雲一寸さんの感想 · 2015年3月4日]

読書録「沖縄やんばるフィールド図鑑」4

写真・文　湊和雄
出版　実業之日本社

p20より引用
“バラエティに富んではいるが、ひとつひと
つの生息空間は狭い。また、餌としての植物
の種類は多いが、1種類の植物の量は少ない。
そのために、広い空間と多くの餌を必要とす
る大型動物は生息できない環境なのだ。”

目次から抜粋引用
“やんばるの自然暦
　やんばるに生息する天然記念物
　やんばるの森に潜む危険生物
　やんばるの森の有毒植物
　やんばるの自然名所”

　昆虫・動物写真家である著者による、沖縄
の自然の魅力を伝える図鑑。
　哺乳類から昆虫まで、カラフルで美しい写
真で紹介されています。

　上記の引用は、環境についての一節。
自然は上手く出来ているもので、バランスは
勝手に整うようです。
　観光用に自然名所も紹介されていますが、
本当に自然を大切に思うのであれば、あまり
大勢で押しかけるのも考えものなのではない
かなと思います。
　写真で見ているなら綺麗だなで済むのです
が、沖縄の自然環境には猛毒のハブがいます
ので、行きたい方はしっかりと装備を整えて
から行ったほうがいいのではないでしょうか。

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著者プロフィール

昆虫・動物写真家。
1959年、東京都生まれ。沖縄県在住。昆虫・動物写真家。中学生のときに、栗林慧氏の写真に衝撃を受け、昆虫写真家を志す。1978年、琉球大学（昆虫学専攻）入学を機に沖縄に渡る。1985年同大学院修士課程（昆虫生態学専攻）修了。同大学資料館勤務を経て、1994年よりフリーランス。日本自然科学写真協会副会長。やんばるを中心に、琉球列島の野生生物・自然環境を撮影し、情報を発信し続けている。
著書に、『沖縄やんばるフィールド図鑑』（実業之日本社）、『亜熱帯林にかくれるコノハチョウ』（偕成社）、『山原の自然ー亜熱帯の森』（平凡社）ほか、多数。

「2018年 『やんばるの森 世界が注目する南の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」