干潟のピンギムヌ

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  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535708

作品紹介・あらすじ

地獄の採掘現場、密林のジャングル、マラリアの死窟で、少年たちは-。西表島-東西三〇キロ、南北二〇キロの八重山諸島最大の島に、この物語の主人公の家族が渡ってきたのは太平洋戦争への傾斜が深まった昭和十四年の春のこと。近代国家をめざす帝国政府が第一の国策事業として推進した炭鉱開発の真っ只中であった。「ピンギムヌ」とは西表方言で「脱走者」を意味する。主人公の少年たちは死と絶望だけの闇が広がる無間の底へと落とされた…。

感想・レビュー・書評

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  • 不況の時にはリストラに遭い、好況時は格差問題に喘ぐ。
    景気の左右にかかわらず、底辺にいる人達は負の部分で振り回されている。これは今も昔も同じようなものである。
    フィクションではあるものの、本書は小林多喜二の「蟹工船」のオマージュの様な感覚に陥る。

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