エターナル

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 72
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408537689

作品紹介・あらすじ

誰かを救う殺しであれ――1945年から2040年まで、5つの時代を生き抜いた5組の殺し屋の物語。魂のこもった傑作、誕生!

感想・レビュー・書評

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  • 作品紹介を見て、現代版必殺仕事人みたいな話かな?と思ったら、少し違っていた。
    5話から成る連作短編で、章ごとに年代が違っていて、読み進める内に、戦後のとある家庭での出来事をきっかけに、「久遠」と名乗る殺し屋が2040年まで"家業"として弟子に引き継がれていた。その殺し屋が受け継がれてきた事は面白いけど、話自体に関しては、第1章が面白くてそのままいくのかなと思ったら、第2章以降よくわからなくて、だんだん面白くなくなった。
    第1章のまま、同じ時代で、いわゆる"久遠"は同じで依頼人ごとに違ったお話、っていうのを個人的に思っていたので、ちょっと残念でした。

  • 殺し屋の物語なのに優しい物語

    2022.6.4
    78

  • 2022年5月31日読了

  • 【収録作品】第一話 ギフト-2019年/第二話 月が昇る-1991年/第三話 ホーム・スイート・ホーム-1965年/第四話 久しく、遠く-1945年/第五話 未来-2040年
     一つ一つも企みに満ちているが、時代が前後しているため、「久遠」の関係を辿るのも面白い。

  • 02月-10。3.0点。
    「久遠」という名の殺し屋の物語。5つの時代でそれぞれの依頼をこなす。
    ただ「殺す」だけでなく、依頼人の背景やらを十分に考えている。結果的に優しい物語になっている。

    テーマは面白いが、時代ごとの繋がりがもう少しわかりやすければ良かった。

  • 2021.1.18読了。

  • 「久遠」という名を受け継ぐ殺し屋の一派。彼らにはルールがあり、その殺しは誰かを救うためのものでなくてはならない。さまざまな時代を経て、歴代の彼らによる優しい「殺し」が繰り広げられる連作ミステリ。
    多くの時代をまたいでいるのでそれぞれの「久遠」たちはまったく別の人物なのですが。彼らに共通するのはすべて「優しさ」。だけれど甘い優しさばかりではなく、時には厳しさも垣間見えます。彼らによって殺され、あるいは生かされる人々の人生はどちらも救われたといえるのかもしれません。こういう殺し屋ならいてもいいかも?
    ミステリとしても読みごたえあり。彼らが一体どのような手段を使って依頼をまっとうするのか、というよりそもそもどういう依頼だったのか、などと謎は尽きません。

  • 予想した結末にはならない物語ばかり
    人命を奪いながら人の幸せを願うのは矛盾しているようで葛藤もあるのかも…それでもそれぞれの時代での殺し屋久遠、皆格好いいし優しい
    殺しのルールが全て明かされるのを楽しみに(最後のルールは何となく予想つくけれど)読み終え、他のエピソードをもっと読みたいと思った

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著者プロフィール

一九七七年東京都生まれ。二〇一一年『ワナビー』で第二回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。『GIVER』『BABEL』『TAKER』からなる「復讐の贈与者」シリーズは連続ドラマ化。『BABEL』収録の「グラスタンク」で、第六十九回日本推理作家協会賞短編部門候補となる。他の著書に「死者ノ棘」シリーズ、『CAGE警察庁科学警察研究所特別捜査室』『エターナル』などがある。

「2023年 『最後の彼女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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