- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408550428
感想・レビュー・書評
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衝撃のタイトル。
帯の「えっ、うそ?まだだれも殺されていないのに…!?」というフレーズも魅力的。
これは私の好きなグダグダな展開に違いない!と思ったのだけど…。
作家・星野万丈の作品が映画化され、その映画のシーンを真似た犯罪が多発。
そのせいで星野の養子・内野宗也は被害者と加害者の両方の家族から恨まれることになる。
そして星野から受け継いだ遺産の相続も悩みの種だった。
内野は名探偵・笛木日出男に新しい遺言状を発表する場に立ち会ってほしいと依頼する。
遺言状の内容によってトラブルが起こることをを防ぐために。
そして発表の日を前に山荘で次々と殺人事件が起こる。
その最初の犠牲者は名探偵・笛木‥!?
物語の導入はとても好き。
いきなり探偵が死ぬなんて、すごい発想だと思う。
でも推理の進み方というか‥、死んだ名探偵の扱いが…、私的には残念。
もっとマヌケでも良かったのでは?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作家・星野万丈の莫大な遺産を受け継いだ内野宗也は、四人の養子に遺産相続の権利を与えていた。ところが、新たな養子候補が現われたことから不穏な動きが。内野の依頼を受けて、一族が集う雪の山荘に向った名探偵・笛木日出男だが、何者かにいきなり殺されてしまう。残された一族の運命、そして遺産は誰の手に!?奇妙な展開、でも謎解きは本格派の長編ミステリー。
探偵というのは、少し傲慢というか自分に自信があって、それをたまに助手や周りの協力してくれる警察の人たちを見下すようなバカにするような態度をとる人もいる。たぶん、この小説に出てくる探偵の笛木さんも同じなかんじ。警部補曰く、調査とかは助手にやらせてるって言ってたしな。
だけど、この笛木さんはまぁ有名な探偵でみんなが協力を願うような探偵で、その笛木さんは依頼を受けて、閉ざされた別荘へ赴く。そして、殺される。
題名通りに、最初に探偵が殺された。びっくりした。え?本気だったんだって。だけど、その後もどんどん人は殺されていくし、笛木探偵の鼻を明かしたい灰浦警部補が事件を調査するけど、なんだか不安な感じだし。でも、この事件の犯人は誰なんだろう。だたそれだけだった。
だんだんページ数を少なくなってくるのに、いまだに犯人は分からない。だって、灰浦さんが1人で捜査してるんだもん。「この人が犯人なのかな」って思った人も死んでしまった。本当に誰なの?!ってなった。
その後、まぁ犯人はわかるんだけど、なんとなく尻すぼみみたいなかんじで事件は解決していった。前半のどうなってしまうの?から「え?うん、まぁ、そうかもしれんが…」ってなっていく。親が子を思う気持ちって言ったらいいのか。そうなのか。
そして、探偵は本当に最初に死んでいたんだなと最後に思った。
2023.10.9 読了 -
出オチだけではなく、
ストーリーもしっかりしている -
内容はまぁ良かったです
ですが、あるキャラが言ったセリフが
そのあとで別なキャラが言ったことになってる
ところが2つくらいあったかな(気づいただけで)
そういうところでちょっと・・・ -
莫大な遺産と養子たち一族と閉じ込められた山荘で起きる連続殺人。行動範囲の限られた地縛霊として最初に殺された探偵や更に殺されていく被害者らが推理をする一方で、生者の警部補と残された者たちも犯人を探る。殺されて幽霊になっていく様子が積み木を重ねていくような軽快さだった。どことなくコミカルでクラシカル。
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作家・星野万丈の莫大な遺産を受け継いだ内野宗也は、四人の養子に遺産相続の権利を与えていた。ところが、新たな養子候補が現われたことから不穏な動きが。内野の依頼を受けて、一族が集う雪の山荘に向った名探偵・笛木日出男だが、何者かにいきなり殺されてしまう。残された一族の運命、そして遺産は誰の手に!?
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自他共に認める名探偵・笛木日出男は依頼先の山荘であっけなく何者かに殺されてしまう。
どうやら幽霊になったらしい笛木は、やはり誰かに殺された健二とともに事件を推理していく。
どれほど笛木が名探偵か。
冒頭での灰浦警部補とのやりとりに描かれている。
なのに山荘に舞台が移ったとたんに名探偵は死亡。
まさか幽霊が推理していく物語?と思いながら読んでいくけれど、さすがに幽霊には推理は出来ても事件を解決はできない。
大掛かりな殺人を企てたわりに動機が弱いような気もした。
殺害方法も結果的には行き当たりばったりになってしまっている。
発想は面白いかもしれないけれど、何とも消化不良のような中途半端な物語になってしまっている。
本格派長編ミステリーと裏表紙のあらすじに書かれていたけれど、どのあたりが本格派ミステリーなのか最後までわからなかった。