- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408554440
感想・レビュー・書評
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吉田恭教『凶眼の魔女』実業之日本社文庫。
『可視える』の改題文庫化。初読み作家ではあるが、作家の存在は知っていた。この作家の作品では初の文庫化ではなかろうか。猟奇連続殺人事件を描いた探偵ミステリー小説。無駄に残虐描写が多いだけで、ドッと疲れる作品だった。
なかなか面白そうな感じで物語が幕開けしたのだが、登場人物の設定や物語構成の無茶苦茶さ、無理矢理過ぎる犯人設定、終盤での犯人の有り得ない饒舌さ、挙げ句にサイコパスへの作家の理解不足とトンデモな作品だった。
以前、この作家にTwitterでフォローされたことがきっかけで、ばらのまち福山ミステリー文学新人賞の受賞作家であることを知っており、作品には興味を持っていた。しかし、Twitterでのこの作家の上から目線の何様発言に異論を唱えたら、酷い言われようだったのでフォローを外し、作品を読むのを控えていた。この1作を読んだら、何となく作風や文章力が解ったので、後は読まなくても良いなと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
、、、えぐい。が読み終わった感想ですね。
序章では神社に幽霊画、元刑事ってあたりオカルト系サスペンスかなぁー、ホラーかなぁと呑気に読み始めたんですけど(-_-)
いやぁ、死体描写が痛くてエグい。
1人目はまだしも3人目がとんでもない。。。
けど、3人目の死体描写を読んで、ん?あれ?これ強姦目的でなくない??とは思ったというか、、なんか残虐性が性的でないというか被害者と同性っぽい。。
中盤以降進むに連れて、お?推理通りかな(´∀`)と思わせていたのに、最後、結構予想外なところから犯人ぶっ込まれてきました!
探偵の槙野のターンも、女性刑事の東條のターンもどちらも面白かったですが、麻子嬢との槙野のやりとりで優勢勝ち。是非続編で幸せに暮らす2人と、東條の姉の仇編でこの夫婦に絡む東條とか見たいものです。
自身の性的葛藤から、結果的に男嫌いになってしまってる東條が人間的にという意味であれ、槙野を好ましく思って終わったのが私的にときめきポイントというか、、この2人がしっかり絡む続きが読みたくなりました。
姉の仇も含め、いくつか伏線残ってるしね。
いや、とりあえずオカルト系かと思ってワクワク読み始めたら、結構痛い描写が多すぎて重い気持ちになりましたが、読み応えがあって面白い猟奇サスペンス小説です! -
最初は乗れなかったですが、交互に繰り返される捜査とつながりそうで繋がらないない事件が一気に結びつくとなかなか怖い真実が明らかになる。なかなか最後ゾッとした。
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初めての作家さん。
槇野・東條シリーズの第一弾とのことなので、とりあえず続く作品も読んでみようかなと思いました。
オカルトものではなく猟奇もので、怖いというより痛いという印象が強かったです。でも幽霊の絵が発端の話ならもっと怖くても良かったのかも(ビビりの私には怖くなくて良かったですが)。
犯人が語りだしたときはこのパターンかと思いましたが、その後の話もあって良かったです。
個人的に、改題されているのですが前の題のほうが合っていたような気がします。 -
初読みの作家さん。怖い、怖すぎる! 犯人もまったく分からずに一気読み。最後の犯人の自白がもうちょっと短かったら☆5だったんだけどねぇ。他の作品も読んでみくなった。
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初読みの作家。この手を作品は好き。猟奇死体の描写は苦手だが芸術という孤高の世界に見え隠れする狂気。人間の中に潜む鬼はきっと誰しもが持ち合わせているのではないだろうか。最後まで興味の尽きない一品でした。
あらすじ(背表紙より)
目を背けたくなるほど悍ましい幽霊画。その「作者を探してほしい」という依頼をうけた探偵の槇野康平は島根県へ向かう。作者・秋田と会えたが、なぜか怒りを買い追い返されてしまう。それから一年後、秋田は神奈川県で自殺。疑問を持った槇野は調査に乗り出すが、連続猟奇殺人事件に巻き込まれ…恐怖の本格ミステリー!(『可視える』を改題・改稿) -
探偵槙野と刑事東條シリーズ1作目。
目を背けたくなるほどおぞましい幽霊画の作者を探して欲しいという依頼を受けた探偵の槙野は、作者が住むという島根県へと向かう。無事、作者の秋田と会えたものの何故か怒りを買って追い返されてしまう。それから1年後、自殺したという秋田の死に疑問を持った槙野は、それを調べるうちに連続猟奇殺人事件に巻き込まれて…。
ミステリーというよりは、ホラーかなぁ。そして怖いというよりは痛い、かなぁ。結構グロなので苦手な人は気をつけた方が良いです。 -
長年積読。読まないのでブックオフへ