マンガでわかる 会社組織が甦る! 職場系心理学 (じっぴコンパクト 62)

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  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408612706

感想・レビュー・書評

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  • 正月、妻の実家から自宅に戻る新幹線で読みました。
    マンガではありますが、非常に濃い内容だと思います。

    職場での人間関係だけではなく、自分自身の仕事への想いに迷いが生じたときに、読んでみることをお勧めします。

  • 職場系とは言うものの、この本が言っていることは生き方そのものについてだと思う。
    凄く勉強になりました。


    特に、価値観の違いを埋める約四つの方法。これには感動しました…。この手の本で、こんなことを知れるとは思ってもみませんでした。
    心理学はみんなが思っているほど万能ではないとのこと。こと価値観においてはどうしてもわかり合えない瞬間が残るとのこと。だからこその四つ目の方法。



    しゅんしゅんの件にも考えさせられました。




    以下気になった言葉を引用

    その時々に人間は抱えるモンダイがあって、それを克服することが“成長“だったんです。
    よい思い出より苦しかった頃の方がなつかしいなんて人生というものはなんと意味深い…。
    より強くなるために、そして優しくなるための隠されたヒントが悩みにはあります。
    つまりその人にとって解決出来ないことは、はじめから“悩み“とはならないのです。
    そしてその答えは、必ず自分自身の中にある。だから“悩みは人生の宿題である“と思っています。

  •  人と勝ち負けを付けようとすると、職場はぎすぎすする。会話があることで職場は活性化する。忘れかけていたことを思い出させてくれた。

  • ”関係性が壊れた職場に正面からぶつかった主人公が、心理学講座で学んだことをきっかけに、一歩ずつ職場を変えていくストーリー。衛藤信之さんが漫画のなかにも本人として登場。2011年10月に聴いた講演とシンクロして思わず涙が…。

    <読書メモ>
    ・センテンスの短い言葉……
     まるで心のない言葉…
     今日も誰とも会話せず
     一日が終わる……
     職場(ここ)では人が人に思えない……(p.3)
    ・時代や環境(システム)のせいにすんな!!
     会社がどうなろーがおまえはおまえやないか!
     世界じゃ会社単位なんかで世の中は動いてへんでっ!
     (略)
     ええか…
     一人でもおまえのファンがここにおることを忘れんな!!(p.24-25)

    ★人は一人では生きていけない。

     でも、人は人によって傷ついてしまう。

     でも、人は人によって救われる。
     だからこそ、人間関係は永遠のテーマになる。

     一人ではできないことを、誰かと共に作り上げようとする。
     それが、組織の原典。
     その組織の中で人間性が壊され、関係性が崩れてゆく。

     そんな、崩壊した仲間の中で、
     人に“感動”を与える何かを生み出してゆけるのだろうか?

     現代、日本は世界の中で競争力が落ちている。
     それは、技術力の低下ではない、

     働いている者たちのマインド力の低下なのだ。
                     心理カウンセラー 衛藤信之
     (p.30-32)

    ・じょーだんやない
     この人は80年代…本気でウチの会社をけん引してきたんや
     俺は入社当時 この人の下で働くことが誇りに思えたもんや
     がんばってやってればああいうポストに就けるんやという
     人生の目標みたいな人やった??(p.56)

    ・僕が提唱する心理学はすでに病んでしまった人たちだけでなく…
     そんな日常に生きる人たちにこそ活用して欲しいものなんです
     人生をうまく生き…なにより人生を楽しむために(p.83)

    ・これでは会話のキャッチボールではなく、ドッチボールです…(p.101)
     #交流分析をもとにした、好かれる人と嫌われる人のコミュニケーションの違いに納得。
      同じレベルで話をしないから、おかしくなる。
      P P
      A A
      C⇔C

    ・あたし…
     今の職場を変えたいの
      (略)
     数字ばかりを追いかけて世界を見すぎて
     逆にこの国は可能性を縮めてしまったのね
     そのあげくが…
     今はみんなとなりの席の人が敵になった
     (p.122-123)

    ・そう…あの時
     実は僕の方が彼らに教えられたんです

     いいアイデアや結論を急ぐことじゃない
     参加したことでヤル気をひきおこす“参加の原理”

     …大事なことはどういうことを僕らは今
     めざしているのかをみんなに知ってもらうこと

     こういうことで職場が悩んでいるんだという点を
     共有することを??()
     #ブレストそのものよりも「とにかくボンネットを開けなきゃいかん」が頭に残った。
     #それでいい。

    ・価値観が対立したときの約4つの方法(p.154-161)
     ?自分が変わる  #相手に箇条な期待をしなくなる
     ?有能なコンサルタントになる  #理屈ではなく感じてもらう
     ?モデリング  #真似たくなる存在になる
     ?祈り  #いつでも帰ってきていいよ

    ★大人になることを夢にみて
     幼くして命を落とした彼…

     彼がなりたかった夢の中で
     僕達大人は生きているんです!
     (p.206-207)

    ・逆にいえば人は愛されたいだけなんです
     ここにヒントがあります
     人は愛されるために全精力、全人生をかける(p.218)

    ★いろんな人生があってええ…
     そいつがそいつらしく輝いているなら
     答えなんて何通りでもある??(p.232)

    ・おまえが
     おまえでいてくれて
     ありがとう……。(p.244)


    <きっかけ>
     2011/10/7 の講演を聴いてから気になる存在だった衛藤さんの著書、古書店にて偶然出合い購入。即日読んで感涙にむせぶ。”

  • 同じ会社の同じ部署内で挨拶も交わさないのには驚いた。
    営業の数字ばかり追い求めすぎて同僚がライバルになり蹴落とし合いをするのは本末転倒だし、経営者や上司がそのような職場環境を改善していかなければならないのに、立場に甘んじて安定を確保しているばかりで何もしない。大企業だけでなく中小企業でも頻繁に起こっている事象かなと思う。
    しゅんしゅんのように大人になりたくてもなれなかった子どもがなりたかった大人に我々はなれているのか。1人が勇気を出して声をあげても、大多数の現状維持バイアスが変わらなければ世の中は何も変わらない。変化を恐れない人間をどんどん育てていかないと、日本の社会は衰退していくばかりだと改めて感じさせられた。
    自分自身も変化を恐れないわけではないので、少しずつ変化を経験し、訓練を積んでいきたい。

  • "現在の企業内で起きている軋轢やプレッシャー、タコ壺化した雰囲気などいいも悪くも実態をとらえている気がする。あまり誇らしい部分ではないところを見つめている。
    全ての企業がこの漫画のようではないが、この漫画のようになりうる可能性はある。
    良い部分を見つけ会い、助け合うというごく一般的なことができれば、ゆがんだ企業にはならない。
    心理学を学びたい人の導入本にしてもいいかも。"

  • 自己啓発本の類ではあるが、比較的社会派の内容。単純に読み物としても面白い。

  • マンガですがストーリーもしっかりしており、読みごたえがあります。終わってみればあれこれ知識も得られる。

  • 成果主義の弊害

    私たちの時代は就職氷河期であり、ブラック企業が社会的に問題になった時代でもあった。仕事にはプロ並みの専門性と即戦力が求められ、何も出来ない者はどんな会社からも嫌がられ早々に退職に追い込まされる。実力主義・成果主義に切り替わった今の社会で根本的に何が問題視されるのか。それは、自分の成果だけを追い求める余り、誰もが仲間で無くなり、競争し削り合う憎き敵になってしまった事だ。組織の機能は死んでしまって、有機的な連携によるチームワークなどは見る影も無くなり、職場は、墓場のように血が通わない機械的な会話や業務のみが支配するフィールドとなって、裏切りが横行する知略の坩堝と化した。これでは、実力の無い弱者にとって精神的に苦しくなるのは必至だ。組織を支えるメンタル面での統率性や目標へ邁進する為のチームワークが、組織から消えてしまったからだ。実力のある一流プレーヤは、自分のことばかり考えるだけではなく、組織を成功に導くリーダーシップをとるべきだ。成果主義の弊害に経営者たちが気付くのは、いつなのだろうか。死んだ組織の病理構造を払拭すべき改革の時が、いま訪れている。

    夢を語り合える職場に戻そう

    自分の事ばかり考えて遂行した仕事が、誰かを幸せにするだろうか。消費者の財布は凍り付いている。夢のない商品にお金を払う者はいないのだ。会社が死んだ墓場であれば、そこから生まれてくる商品に魅力がないのは云うまでも無い。子供がヒーローに憧れるように、大人が生き生きとした目を輝かせて仕事に没頭できる職場に戻していかねばならない。本来は、夢を語り合い励まし合って奇跡のような商品を作り上げる事によって、メイドインジャパンというブランドが出来上がったのだから。一個の電球でも、それを使う人が笑顔になれる商品であった事を思い出そうではないか。役に立つ商品、頼れる商品。私たちはお客さまが笑顔になれる物やサービスを生み出すノウハウを持っている。今は使わなくなっただけで倉庫に眠っているのだ。今の時代に合った最高の商品とは何なのでしょうか。社会を読み解く目を養っていかねばならない。何が喜ばれるのか解りさえすれば良い、それを作り出す技術は持っているのだから。どんな立場の人間でも、夢を語り合って働ける職場が一番良いに決まっている。精神的に荒廃してしまった組織を生き生きと蘇らせるには、仕事の理念から変えていかねばならない。何の為の仕事なのか。我々はこうした事をしっかり把握して、仕事に邁進するべきである。どんな仕事であっても、夢を持って臨む事が大切だ。ワクワクする仕事をもう一度始めよう。

  • 「目先の数字」ではなく、「夢」も語り合う職場を日本会社に取り戻したい。
    心理学の入門編としておすすめの1冊・良書(漫画)。


    <備忘録メモ>
    ・数字以外の目標を見失った「迷子」の状態
    ・隣の席の人は「敵」(ライバル)
    ・夢を語らなくなってから「色」が抜けていく
    ・悩みは人生の「宿題」である
    ・「参加の原理」(会議の5分類)
    ★悪いコンサルタントはレッテルをはる
    ・「雑談をいとうな」(カーネギー)
    ・つくりだすモノ一つ一つに「夢」をつめこめる

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