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- Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784412013537
感想・レビュー・書評
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森羅万象は生死のリズムを刻んでいる。そしてこのリズムは人間の生命の中にも刻まれている。日蓮大聖人はこの法に、妙法蓮華経という名前を付けた。名は体を表す。妙は死で法は生を意味する。また、この生命は九界即仏界で、九界という因と仏界という果がともにそなわっていると説く。ゆえに、法の名に、因果倶時の蓮華が入っている。
この因果倶時の生命観から、「一生成仏」の思想が生まれる。一生の間に、成仏できない宗教ならば、いくら長い年月をかけても成仏できない。それは因果異時だからであり、因と果が断絶しているがゆえに決して成仏できない。因果具時の法ならば、必ず一生の間に成仏できる、と日蓮大聖人は説く。
では、どのような実践で、成仏することができるのか。それは、南無妙法蓮華経という法の名を唱える唱題行によってである。さらにこの唱題行は、自他ともの唱題行である。ゆえに、正しい実践を貫くための師の存在が必要になり、師弟が成仏の要諦となるのである。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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