- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413037020
感想・レビュー・書評
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私立中学・高校に行かせることがいかに無駄か、ということに焦点を当てた本。
■公立教育の現状に幻滅している親が多いのもわかるが、私立校といっても、よほどレベルの高い学校で且つそれに見合うだけの能力が子どもになければ、投資しただけの成功は得られない。
■時間的制約の少ない公立校に通い、人間力の基礎をしっかり根付かせることが大事。存分に遊び、部活動に精を出し、習い事をし、近所の図書館に通ってたくさんの本を読む。
とかく性急で自由時間が足りない傾向にある私立校と比べ、公立校ではゆとりを持って勉強以外のことを学びやすく、「太い」子どもに育てられる。
■子どもにとって、教師は目上の存在。理不尽な教師であれ、私情を抑えて丁寧な態度で接するのが正しい振る舞い。内申点と付き合っていかなければならない公立校の生徒は、上の立場の者と上手に付き合う社会的技術を身につけることができる。
■ゆえに、中高一貫公立校が最も子どものためになる選択。公立校の教師がいかに不甲斐なかろうと、塾や家庭教師など対処策がいくらでも考えられる。私立校に通わせるよりもよっぽど安上がり。
非常にわかりやすい内容でした。そして共感できる。ただ、これは都会の話であって、田舎の子どもたちにとっては私立校に通うなんて選択肢はない。結局、通った学校が正解だったかどうかなんていくつになってもわからないものだと思いますが、学校というのは勉強以外のことをきちんと学べる場であってほしいと思います。 -
子育てには地域との共生は同感します。
PTAとの関わりは重要と思う。
家庭教師の選び方も参考になりました。 -
うむ!おもしろかったし、為になった!
私たち夫婦の考えとほぼ一致していていたので「おぉ良かった!肯定してもらえた!」と共に歓喜ww
勉強方法や塾の有無など、具体的に示唆しているので、
是非参考にさせて頂きます! -
教育環境設定コンサルタント、受験プロの著者が、中学、高校に進学する子どもをもつ親のために、どういう子であれば私立への進学が向いているのか、またどういう子であれば公立への進学が向いているのか、具体的な事例も紹介しながら、分かりやすく説明した1冊。
世間的にいえば、私立に通わせれば安心、公立は心配という風潮がある中で、この本の筆者は、どちらかと言えば公立に好意的な立場を取る。
p.52 ごく一部のずば抜けてデキる子は別として、普通の学力を持つ大多数の子どもたちは地元の公立校、特に後述する中高一貫公立校に進むのが一番、というのが私の主張です。
とあるように、最近増えている、公立の中高一貫校を強く薦めている。
ただ、学校に全てを任せるという立場ではない。苦手科目を塾で克服するとか、家庭教師を雇うとか、あるいは家庭学習の充実にも触れている。意外だったのは、PTAにも積極的に参加することを呼びかけている点。
楽な子育てはないということを改めて思い知った感じです。 -
現状の学校制度を全くしらなかった自分には、知識をつけるという意味でとても勉強になりました。
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偏っている。つまらん。
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「男の子を伸ばす母親はここが違う!」の松永先生の本。
私立中学校・高校がお嫌いなんですね^^;
私立を選んで不幸になる例を多く紹介しています。「亡国の中学受験」の瀬川松子さんと似たスタンスかも。世の中には、私立を勧める受験業界の陰謀のようなものもあるのでしょうから、こういう論調のものがいくつかあっても言いすぎということはないのかもしれません。
だからと言って、公立中学校を選べばそれでいい、ってもんじゃないんですね。公立に行った上で、塾や家庭教師を利用することを勧めているようです(この方自体がカリスマ家庭教師ということもあると思いますが)。それで、結局のところ、家庭の力、なんですよね。
そして、珍しく、公立中高一貫校をベタ褒めされていました。この方の公立中高一貫校に対する見方は、合っているのかどうか、知るすべはありませんが、説得力はありました。 -
著者は、V-net教育相談事務所というところを主宰しており、教育環境コンサルタントとして数多くの子どもたちと向き合ってきたそう。
自身で、「実際の教育現場からの情報を通じて、我が国の教育の裏も表も知り尽くしている人間はそういないはず」と言ってしまう程ですが、実際本に書かれている内容も、表も裏も知り尽くした上での客観的な考えが多く、勉強になりました。
その場所でベスト、、、(ベターで良いかな)を尽くすしかないですよね。
又聞きなので、本当かど...
その場所でベスト、、、(ベターで良いかな)を尽くすしかないですよね。
又聞きなので、本当かどうか判りませんが、公立の教師は、自分の子を私立に進学させるとか。どーして?
茅ヶ崎市浜之郷小学校の大瀬敏昭のように特殊事情があれば、新しい試みも可能だと思うのですが、他ではそうはいかないですからね。
でも「 いのちの授業―がんと闘った大瀬校長の六年間」は、読むべき一冊です。