人生の終いじたく だって気になるじゃない、死んだ後のこと。

著者 :
  • 青春出版社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413037761

作品紹介・あらすじ

希望と笑いあふれる中村メイコの遺言状。

感想・レビュー・書評

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  • メイコさんの訃報を知った。ご冥福をお祈りします。読み終わったあとにポカポカと温かい気持ちになれる本だった。目の前でお話ししてくださっているのではないかと思うような文体。ご家族やご友人、様々なものに対しての愛を感じた。素敵な素敵なメイコさんが旅立ったのはショック。様々な本を書いてくださりありがとうございました。メイコさんのような元気なお年寄りになっていきたいとしみじみ感じた。

  • 死ぬのは怖いしプライドは捨てきれない
    なんだか逆にそんなことを感じました
    メイコさんはメイコさんのまま、わたしはわたしのまま、たいして変わらず死ぬのでしょうね

  • 私事過ぎて、ちょっと辛くなった。本当にメイコさんのファンなら楽しめたんだろうな

  • 女優中村メイコさんのエッセイ。昔の思い出話を織り交ぜながら夫、子供、仕事仲間達への遺言メッセージ。私の世代では正直あまりメイコさんのイメージがなく、私の中では朝ドラ”さくら”のおばあちゃん役やってた人。2歳の子役から芸能界で働いてきた方だということ、美空ひばりさんの親友だったことも知らなかった!昭和を代表するスター達との思い出話も興味深い。明るくざっくばらんな文章に親しみを覚えた。

  • (要チラ見!)

  • 日経新聞の書評で評判がよかったので会社近くの三田図書館で予約。約50人待ちで、忘れた頃に連絡があった。

    一言で言って「素晴らしい」。

    何がすばらしいか?
    1.文体が、70後半のおばあちゃんのもとのとは思えない瑞々しさ。女の子、女性の感性を失っていない。読んでいて思わず微笑んじゃう。

    2.この本、いろいろな人に宛てた遺書。神津さんやカンナやはづき、善之介に向けてはもちろん、その配偶者の杉本哲太や善之介の奥さんとか。今まで面と向かって言えなかったことを本(遺書)にして言っている。なんとも素敵。

    3.そして子役からデビューしたスターである中村メイコ。豪華絢爛たる交友関係。森繁久弥、高峰秀子、美空ひばり、黒柳徹子、吉行淳之介、杉村春子、宮城まり子・・・他にも沢山のスターの生の姿が暴露されているんだけど、その暴露された姿が何とも凛々しく、清々しく、立派で好もしい。 やっぱり芸能人って人間のいろいろな側面を味わわないとできない職業だから、こんなに素敵なんだろう。

    ある程度年がいった人じゃないと上記のスターを知らないだろうから、おもしろさ半減かもしれないけど、冒頭書いたように文体が瑞々しいからこの本を読んで興味あるスターをネットで調べるのもいいと思う。

    こんな風に年取れるなら人生って楽しい。

  • 同感する部分、いや私はちょっと違うなと言う部分も含めて私自身こんな本を残せたらと思う。
    両親もなくなった今私のルーツは文字で残すしかないのかもしれない。

  • 祖母から図書館で借りてきて、と頼まれた本。祖母が読み終わったあとに、軽くななめ読みするつもりで手にとって読み始めたら、とてもおもしろかった。

    中村メイコさんのユニークな考え方が素敵。家族に対する愛情もたっぷり。思わず笑ってしまうエピソードも満載で、最初から最後までとにかく楽しく読めた。

    中でも、うちの家族は芸能一家だからわざとらしくてうそっぽい、二女のはづきが杉本哲太さんを夫に選んだのは、哲太さんが演技を離れると正直で嘘がない人だからだ、と明るく語っている部分が印象的。

    わたしは娘の立場から見て、母は娘を自分と同化して考えてしまいがち、と思っていたけど、メイコさんみたいにそれぞれの違いを認めて受け入れられるお母さんって素敵だなぁとうらやましく思った。

  • 2011-005。
    母と重ね合わせてしまい、胸が痛くなる本。

  • 「人生の終わりが見えてきた」と言いながら、ちっとも自分自身の身の回りの整理ができていなかったりしますが、周囲のことを見直し整理していくことは誰にとっても大切なことだと思います。
    華麗なる友人、温かい家族の存在は大事。

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著者プロフィール

女優。作家の故・中村正常の長女として東京に生まれる。2歳8ヶ月で映画「江戸っ子、健ちゃん」でデビュー。1957年、作曲家・神津善行氏と結婚。長女・十月(カンナ)、次女・八月(はづき)、長男・善之介の一男二女の母。舞台、ドラマ、映画、ラジオ、執筆と幅広く活躍中。著書に『老妻からのラブレター』(家の光協会)『五月蝿い五月晴れ』(東京新聞出版局)など。

「2006年 『メイコとカンナのことばの取説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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