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- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413112482
作品紹介・あらすじ
『古事記』『日本書紀』『出雲国風土記』などの文献、「出雲大社」「熊野大社」などの古社、「神庭荒神谷」「加茂岩倉」などの遺跡……。本書は、さまざまな角度から「出雲」を検証することを通して、古代日本の本当の姿を浮かび上がらせる。「出雲」の魅力をとことん味わい、悠久の古代史を心ゆくまで楽しむための必携書!
感想・レビュー・書評
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これだけのボリュームで1000円。正直、大丈夫?と思い奥付や引用・参考文献リストを見たけど大丈夫そうでした。リーズナブルなのはペーパーバックだからかも。
謎に満ちた、そしてワクワクがたくさんの出雲お話がいっぱい詰まっています。記紀神話と「出雲国風土記」その他の資料、伝承や考古学的発見などを照らし合わせながら、古代の出雲地方でなにが起きていたのか、神話に描かれた越や筑紫との関係、スサノオは、オオクニヌシは何者なのか、などを丁寧に探っていく良書でした。
広く深い世界なので全てを網羅するのはもちろん無理ですが、出雲の入門書としては非常によいかと。
個人的に信頼感を持てたのは、現状目にすることのできる資料からではわからないことには「〜としておくにとどめるべきだろう」といった形できちんと留保していること。資料が限られているからこそ想像やこじつけで結論を出そうと思えばできそうなことでも、著者はしないのですね。研究者としての誠実さが表れていると思いました。
単なる好みの問題ですが、後半でさらっと紹介されていた神事についてはもう少し詳しく知りたかったので、☆3にはなっていますがじゅうぶん面白い一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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