- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413232814
作品紹介・あらすじ
「胸がキュンとするようなお話をおしえてください」「おひめさまになりたい!」「飼っているカマキリを戦いに強くしたいです。どうやったらできますか?」「サンタクロースはいないって、本当?」「さいしょのにんげんはこどもなの? おとななの?」「神さまって、なに?」「くまの本はどこにありますか?」「ねぇ、赤ちゃんの出てくる本ない?」……などなど、かわいい質問・疑問・難問からはじまった、図書館司書さんたちのていねいでマジメな奮闘記59話。
全国各地の図書館のユニークなレファレンス事例を、描き下ろしイラストともに楽しく紹介します。
感想・レビュー・書評
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タイトル通り、図書館に舞い込んだ、こども質問あれこれをまとめた本。
こどもならではの視点が楽しいが、これをさばく司書さん、大変…
これを苦行と思う人はそもそも司書さんに向いてないのかな?
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図書館に舞い込んだ子どもからのレファレンス集です。
「この質問にはこの本しかない‼️」と、思うものもあれば、「え~これは難しい‼️正解はないかも…。」と、悶えるものまで、様々な難解な質問から、珍質問まで! -
これいい。
えっと、小学生の純真な質問が楽しい本だけれど、
良いところは、どんな本をレファレンスしたのか、参考にした本がたくさん載っているところ。
学べる。
「東京オリンピックの聖火を飛行機で運んだが、飛行機の中でも火は燃えていたのか?どのようにして運んだのか?」
という質問では、
司書は本だけではなく、新聞記事なども参考にした資料として回答している。
素晴らしい。
回答した司書さんが言っていることで、
そうそう!と思ったのは、
司書から答えを教えるのではなく、
「この本に答えが書いてあるよ」と
本の紹介だけにとどめることが大切だということ。
そこで、自分で調べた達成感も得られるし、
調べる楽しさを学べる。
心にも残る。
「へーそうなんだ!」とわかった時の感動を大切にしてあげたい。
答えを教えるのは簡単だけど、
聞きにくる子の「学び」を大切にしたい。
と、改めて思った。
文学作品のおすすめは、
もうこれ毎日やっているけど、
楽しい。
「おすすめありますか?」と聞いてくる生徒に、薦めた本を「面白かったです!」と返却された時は、めっちゃ嬉しいし、やりがいを感じる。
学校司書の仕事、最高と感じる。
学校司書あるあるも、共感できて、楽しい。
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子供の質問が深いし、司書さんって聞かれて答えを言うのではなく子供の興味がさらに深まるように考えてるんだなと思った。
なにより最後の司書さんのあとがきが深い。いい司書さんがいることで子供がもっと本を読みたくなり、自分で調べたくなるサポートをしてることもそうだが。秘密を守る司書さんが、子供の成長をサポートできること。教育をサポートする先生だけではなく、子供の探究心、そして心をサポートできること。素敵だと思いました。
あらためて司書の仕事を知り、専門性の高い仕事だから、よく聞く賃金の安さを改善してもっと意識を高く持って目指す人が増えるといいな。
私も子供の頃にこんな司書さんと出会いたかった。 -
子どものどのような好奇心にも
しっかり応えられるようにしておきたい
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子どもの質問がおもしろいのもあるけれど、それに応える司書がまた良い。あいまいな質問からうまく本当の問いを見つけ出し、本を探して提供。さらには利用指導まで。今度は私が司書さんに質問したい。
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興味深いレファレンスが満載!でも、こんなやりとりが日々行われている図書館ばかりではない。最後にあるように、司書さんが専門職として専属で配置されている所ばかりではないからだ。日本中の図書館が子供たちの疑問や質問を持つこころ、応えるこころが行き交う場所になることを心より願う。
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図書館で仕事をしていて楽しくもドキッとさせられたのは、子どもからのド直球の質問だろう。公共図書館・学校図書館あるあるなのでは。司書のセンスが求められる。
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子どもからの奇想天外な質問も含めて、色んな質問に答えていく図書館の事例集。そんな回答もあるんだと勉強になり、勇気づけられる。